男性視聴者に「変態だ」の批判も…まるで異なるビーチバレー水着の露出度、女性のユニ選択肢が議論の的に
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦に幕を閉じた。大会期間中には見る者の胸を打つ感動のシーンや、あっと驚くようなアクシデントなど、さまざまな場面があった。そんな出来事を改めて振り返る。今回はビーチバレーのユニホーム問題。今大会から女子選手にレギンスが着用の許可が認められたほか、宗教上の理由から髪を隠してプレーする選手の意見も述べられ、議論を呼んだ。
パリ五輪終了、大会の名場面を振り返る
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦に幕を閉じた。大会期間中には見る者の胸を打つ感動のシーンや、あっと驚くようなアクシデントなど、さまざまな場面があった。そんな出来事を改めて振り返る。今回はビーチバレーのユニホーム問題。今大会から女子選手にレギンスが着用の許可が認められたほか、宗教上の理由から髪を隠してプレーする選手の意見も述べられ、議論を呼んだ。
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特に注目されたのは、1次リーグA組のスペイン―エジプト戦。上下セパレートでビキニタイプのスペインに対し、エジプトは黒のウェアで全身を覆っている。頭部もすっぽりと覆れ、露出しているのは顔と両手、両足だけだった。エジプトの文化的背景もあるが、海外メディアが脚光を浴びせ、X上の日本人ファンの間でも「ビーチバレー女子のエジプトチーム、暑そうだ、、ヒジャブ的なこれはなんだろ」「エジプトは手足首まで隠れるタイプ」と話題に。
試合はスペイン組が2-0で勝ったものの、英高級紙「テレグラフ」によると、エジプトの選手の一人は「私はヒジャブを、彼女(対戦相手)はビキニを着用してプレーしたかっただけ。裸でもヒジャブ着用でも、それが望みなら何でもいいのではないでしょうか。あらゆる文化や宗教の違いをリスペクトしてほしい」と主張した。今大会は出場する自国選手において、世俗主義の原則のもと、ヒジャブの着用を禁止され、開会式から議論を呼んだ。
一方で、ビーチバレーは今大会からショーツではなくレギンスの着用が認められ、実際に着用する選手が目立った。ただ、英紙「デイリーメール」によると、この変更に不満を上げる視聴者がおり、SNS上では「性差別主義者」「変態」などとレッテルを張られ、批判を呼ぶことになったという。
カナダ五輪委員会の公式サイトが昨年掲載した記事によると、今大会出場したブランディ・ウィルカーソン(カナダ)は水着の選択肢が広がる中、「あなたの最大の強さを感じさせてくれるものを着るべき」とし、ビキニで競技することを好む理由に「汗をかいた服に砂がたまらない」と挙げたという。
近年のスポーツ界は女子アスリートのユニホームの選択肢が増えている。最も有名な変化といえば、女子体操のドイツ代表。2021年東京五輪では、性的な視線で見られることへの抗議の意図も込め、レオタードではなく足首まで隠れる「ユニタード」を着用して話題に。日本でも今大会はミズノ社が下着が透けない機能を搭載したユニホームを開発。バレーボール、卓球などの選手が着用しており、女性アスリートが何を着るか、さまざまな形で議論が深まる大会となった。
(THE ANSWER編集部)