五輪式典で“空を飛んだ”女王と英ムービースターに騒然 粋な演出で世界にインパクト与えた12年前【オリンピック名珍場面】
パリ五輪も閉会式を残すばかりとなった。夏季大会は1896年に第1回大会が開催され、今回で33回目。記憶に残る名場面、珍場面も数多く生まれてきた。パリ五輪では様々な演出がなされた開会式も話題になったが、大きなインパクトを与えたのが2012年ロンドン大会。エリザベス女王が、世界的俳優とロンドンの空を“飛ぶ”演出も盛り込まれ、世界に大きなインパクトを与えた。
オリンピック名珍場面
パリ五輪も閉会式を残すばかりとなった。夏季大会は1896年に第1回大会が開催され、今回で33回目。記憶に残る名場面、珍場面も数多く生まれてきた。パリ五輪では様々な演出がなされた開会式も話題になったが、大きなインパクトを与えたのが2012年ロンドン大会。エリザベス女王が、世界的俳優とロンドンの空を“飛ぶ”演出も盛り込まれ、世界に大きなインパクトを与えた。
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2012年7月27日にロンドンのオリンピック・スタジアムで行われた開会式。当時86歳のエリザベス女王のサプライズ演出が話題になった。
まずは放映されたムービーの中に登場。英国を代表するスパイアクション映画「007」シリーズの主人公ジェームズ・ボンド役を演じた俳優ダニエル・クレイグとともに、ヘリコプターに乗って、ビッグベンやタワーブリッジなどロンドンの名所の上を飛びながらスタジアム上空へ到着する……という動画だった。
動画内でヘリコプターからエリザベス女王が飛び降りると、本当にスタンド上空にいた、本物のヘリからも“女王”が飛び降りた。実際にはパラシュートを装着したスタントマンだったが、見るものは騒然。テーマ曲のクライマックスとともに、本物のエリザベス女王は貴賓席に現れた。観客のボルテージは最高潮となった。
ロンドン五輪の目玉となったこのシーンは、後に英国メディアなどが舞台裏を次々と報道した。開会式の芸術監督を務めたダニー・ボイル氏からの出演の打診に女王は5分で快諾したこと、演出のために女王は私室での撮影を許可したこと、ボンドに「Good Evening Mr.Bond」のセリフを発することは女王の考案だったことなどが明らかになっていた。
格式と革新を融合させて近年の発展を遂げた英国王室の存在感と、茶目っ気たっぷりの女王の演技が際立った開会式だった。パリ五輪も残すは閉会式。どんな演出が行われるか期待したい。
(THE ANSWER編集部)