パリ五輪

　パリ五輪は10日、バスケットボール男子決勝が行われ、米国が開催国フランスに98-87で勝利した。最強軍団が5連覇を達成。フランスは初の金メダルにあと一歩届かなかった。

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　先に主導権を握ったのは、スーパースター軍団の米国だった。第1クォーター（Q）を5点差でリードすると、レブロン・ジェームズが巧みにパスを散らし、第2Qもリードを広げた。49-41で後半へ。随所で世界No.1シューターのステフィン・カリーが3ポイントシュート（3P）を炸裂させた。しかし、第3Qはフランスが反撃。身長224センチのビクター・ウェンバンヤマが得点を重ね、71-66まで迫った。

　第4Qは米国のアンソニー・デイビスによる効果的なオフェンシブリバウンドなどでペースを掴んだ。終盤は落ち着いて時間を使いながら得点。大声援を背にしたフランスの猛追を受けた。残り56.8秒で9点差。ウェンバンヤマの3Pで6点差となったが、直後にカリーがお返しの3Pでとどめを刺した。さらに2点を追加し、残り16秒で98-87の11点差。そのまま逃げ切り、大熱戦を制した。

　完全アウェーで貫禄の勝利を決め、スーパースターたちは大興奮。一方、フランスのウェンバンヤマらは涙した。

　米国はNBAでMVP4度のレブロンをはじめ、同2度のカリー、同1度のジョエル・エンビード、同1度のケビン・デュラント、球宴5度出場のジェイソン・テイタム、同9度のデイビスなど超豪華な顔ぶれ。「ドリームチーム」と称される最強軍団でパリに乗り込んでいた。

　初の金メダルを目指したフランスもNBAの2023-24年新人王ウェンバンヤマ、NBA最優秀守備選手4度のルディ・ゴベアらを軸とした豪華布陣。予選ラウンドでは日本に勝利していた。