パリ五輪・卓球男子団体

　パリ五輪は9日、卓球の男子団体3位決定戦が行われ、日本が2-3で開催国フランスに敗れ、惜しくも銅メダルを逃した。エース張本智和は第2試合で痛恨の敗戦を喫し、無念の結果に。準決勝に続く惜敗となったが、中国人ファンからは「君はまだ若い」「チャンスはまだたくさんある」といった激励の声が相次いでいる。

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　今大会、まさかのメダルなしに終わった張本。混合ダブルスは北朝鮮ペアの前に1回戦敗退を喫し、シングルスでは準々決勝で樊振東とフルゲームの大激戦の末に敗れた。団体戦も準決勝で5試合目に登場しながら競り負け。勝負どころであと一押しが足りなかった。

　試合後は落胆の色を隠せない様子の張本。中国メディア「ジーボーバ」は「収穫なし！　張本智和」などの見出しで、今大会の張本について報道。だが、この記事に寄せられた中国人のコメントは総じて温かく「そんなに思いつめることはない。心のバランスを保って」「大丈夫。君はまだ若い。まだ21歳じゃないか」「スポーツはメダルだけが大切なわけじゃない。勝っても負けても応援するよ」「未来は君のものだ」「樊振東を一番苦しめだのは張本だし、昨日だって実力を見せていた」と好意的な声が上がっている。

　むしろ、ファンはこれからの張本の“伸びしろ”に注目。「中国チームにとっては次こそ最大の試練だ。張本はこれからの4年で頂点に立つ可能性がある。それに対して中国の若手を見ると、本当に張本の相手ではない。王楚欽も樊振東も4年後には年齢が高くなる」「次のオリンピックは中国が不安定な状態になるだろうから、チャンスはまだたくさんある」「大丈夫。なんと言っても若い点が強みだ。馬龍や樊振東が引退して、次のロサンゼルスには張本のチャンスがたくさんあるに違いない」と警戒感を強めている。