「五輪で最も悲惨だった人」 張本智和メダルなしでも中国メディア粋な労い「ロス五輪で戦おう」
パリ五輪は9日、卓球の男子団体3位決定戦が行われ、日本が2-3で開催国フランスに敗れた。メダルなしに終わった張本智和だったが、卓球王国・中国は「輝くのは、夢のために奮闘を続ける過程だ」と拍手を送っている。
パリ五輪
パリ五輪は9日、卓球の男子団体3位決定戦が行われ、日本が2-3で開催国フランスに敗れた。メダルなしに終わった張本智和だったが、卓球王国・中国は「輝くのは、夢のために奮闘を続ける過程だ」と拍手を送っている。
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張本は準決勝スウェーデン戦で最終ゲームを落とした際に崩れ落ち、コート上に突っ伏した。中国紙「毎日経済新聞」は、張本が試合後に残したと伝えられている「死んで楽になるんだったら死にたい」のコメントを引用する形で報道。シングルスでは準々決勝で樊振東(中国)に3-4の惜敗し、混合ダブルスでも1回戦で敗退していた。
張本は3位決定戦で1勝1敗。中国メディア「卓球ネット」は「番狂わせの敗戦、逆転、競り負け…今回の五輪で最も悲惨だった人:張本智和」の見出しで記事を掲載。「張本は今回のオリンピックで何の栄誉も得ることはなかったが、彼は全てを手にしたとも言える。もし真の卓球ファンだったなら、もし張本の対戦相手だったなら、誰もが彼の素晴らしいパフォーマンスに拍手を送ることだろう」と称賛した。
記事では、シングルスの樊振東との死闘について「今回の五輪で最もエキサイティングな試合だった」と指摘。「普段は卓球にあまり関心のない人たちまでもがSNSで試合の記事を共有していた。あの試合、張本が中国卓球にどれだけ大きなプレッシャーを与えていたか、どれだけ注目が集まっていたか、想像に難くない」と反響の大きさを伝えた。
メダルこそなかったが、「競技では、最後の結果ももちろん重要だが、それが一番重要なわけではない」と強調。「輝くのは、善良な気持ち、友愛…、さらには夢のために奮闘を続ける過程だ。張本、2028年のロサンゼルスでまた戦おう」と粋な労いの言葉を送った。
(THE ANSWER編集部)