五輪で体重超過選手に褒賞金 失格でメダルなし→母国政府はメダリスト扱い「彼女は王者だ」
パリ五輪のレスリング女子フリースタイル50キロ級で決勝に進出しながら体重超過で失格となったビネシュ(インド)に対し、母国の州政府はメダリストとして報酬などを与えることを約束した。インド紙が伝えている。
パリ五輪
パリ五輪のレスリング女子フリースタイル50キロ級で決勝に進出しながら体重超過で失格となったビネシュ(インド)に対し、母国の州政府はメダリストとして報酬などを与えることを約束した。インド紙が伝えている。
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インド紙「ザ・タイムズ・オブ・インディア」は「ハリヤナ州政府がビネシュをメダリストのように祝福して歓迎する」との見出しで記事を掲載。州首相のナヤブ・シンフ・サイニ氏がXで「ハリヤナの我々の勇敢な娘、ビネシュは素晴らしいパフォーマンスで五輪決勝に進出した」と称え、このように続けたという。
「事情により決勝で戦えなかったが、我々にとって彼女はチャンピオンだ。我々政府はビネシュをメダリストとして祝福することを決定した。州政府が銀メダリストに与える全ての敬意、報酬、便宜はビネシュにも感謝とともに与えられるだろう。我々は誇りに思うよ、ビネシュ!」
ビネシュは6日の1回戦で東京五輪金メダリストの須崎優衣に勝利。その日の試合前計量はクリアしており、7日の決勝まで進出した。しかし、7日朝の計量は失敗。米スポーツ専門局「ESPN」など海外メディアによると、サウナなどで汗を流し、髪を切り、さらに採血まで行ったが、約100グラム超過だったという。ビネシュはその後、自身のXで現役引退を報告していた。
(THE ANSWER編集部)