61歳の勝利がギネス記録、41歳で5連覇…若手だけじゃないパリ五輪、日本でも「初老」が話題沸騰
パリ五輪もいよいよ終盤戦。これまでにも数々の名場面が生まれる中、スケートボード女子ではストリート、パークでメダリストが全員10代となるなど、若き才能の活躍も目立った。一方で、年を重ねても輝きを失わない選手たちもいる。61歳でのギネス記録、41歳での五輪5連覇など、驚くべき記録も生まれている。
パリ五輪
パリ五輪もいよいよ終盤戦。これまでにも数々の名場面が生まれる中、スケートボード女子ではストリート、パークでメダリストが全員10代となるなど、若き才能の活躍も目立った。一方で、年を重ねても輝きを失わない選手たちもいる。61歳でのギネス記録、41歳での五輪5連覇など、驚くべき記録も生まれている。
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卓球女子では、驚異のギネス記録が生まれた。7月28日の女子シングルスで倪夏蓮(ニー・シャーリエン)がスィベル・アルティンカヤ(トルコ)に4-2で勝利。倪夏蓮は1963年7月生まれの61歳で、30歳年下の相手に勝利した。この勝利が、最年長選手の勝利としてギネス記録に認定された。
日本でいう「還暦」を過ぎても世界ランク61位の実力をキープ。中国生まれで、同国代表として世界卓球では1983年東京大会に初出場。89年にドイツ、翌年からルクセンブルクへ渡った。2000年シドニーで五輪初出場。今回が6度目のオリンピックで、2回戦で銀メダルを獲得した孫穎莎(中国)に敗れたが、また一つ勲章を手にした。
6日の男子グレコローマンスタイル130キロ級では、41歳のミハイン・ロペス(キューバ)が五輪個人種目5連覇を達成。2008年の北京大会から、夏季五輪では史上初のV5。レスリング界の伝説は、決勝でヤスマニ・アコスタを破ると、脱いだレスリングシューズをマットに置いて会場を去った。引退を表明し、今後は指導者の道を進むと海外メディアに報じられている。
10代の活躍も目立ったスケートボードでも、中年の星たちが華麗な滑りを見せた。7日のスケートボード男子パーク予選では、第3組に白いひげを蓄えた49歳ダラス・オーバーホルツァーが登場。得点が伸びず、最後のランでも惜しくも転倒したが、観客の大歓声を浴びた。そして第4組にはさらに上回る51歳がいた。アンドルー・マクドナルド(英国)だ。果敢に技に挑戦。フルメイクに成功し、3本とも70点台を並べた。
日本に目を向けると、話題になったのは「初老ジャパン」こと総合馬術団体のメンバー。最年長の大岩義明が48歳。41歳の戸本一真、39歳の田中利幸、38歳の北島隆三と平均年齢41.5歳の4人が、日本勢92年ぶりのメダルとなる銅メダルを掴んだ。根岸淳監督は47歳、サポートスタッフの土屋毅明が54歳など同年代のスタッフで戦った。
ちなみに話題となった「初老ジャパン」の愛称は内輪でつけたものとされている。TEAM JAPAN(日本オリンピック委員会)公式YouTubeチャンネルの中で、大岩は「話題になることは良いこと。もちろん受け入れている」などと話している。
(THE ANSWER編集部)