選手村に口コミで広がる日本人の技術 世界的に珍しいワザで…海外選手230人と向き合い触れた五輪の裏側
重圧と闘う選手たち、誹謗中傷がメンタル面に与えるダメージは“世界共通”
今大会はネット上での誹謗中傷がたびたび問題となった。日本オリンピック委員会(JOC)は1日、書面で注意喚起し、選手の人権保護を呼びかけた。侮辱、脅迫などの行き過ぎた内容には、法的措置も検討する構えを示した。
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それは、海外でも同じ状況だと伊藤さんは語る。「選手村にはメンタルケアのスタッフもいて、その案内がオセアニアのところにも掲示されていた。不安を抱えている選手はたくさんいます。今大会で写真の規制が強化されたのも、SNSにアップすると加工されて出回ってしまうから。選手のメンタル面への影響を含めての対応だと思います」と続け、配慮の必要性を訴えた。
今後は五輪で得たことを国内で還元していく。ケアの場において、言葉の使い方、意思疎通の大切さも身を持って学んだ。
「伝えたい言葉が通じない。日本に帰っても、簡単な言葉で通じるように意識しないといけないと思いました。今回オセアニアに初めて帯同させてもらって、(7人制)ラグビー以外は競技レベルは高くない国がほとんどなのですが、頑張っている選手が多かった。貴重な経験をさせていただきました」
スポーツだけでなく、地震や災害現場でも必要とされる柔道整復師。再び技術を生かせるように、伊藤さんは腕を磨いていく。
(THE ANSWER編集部 / クロスメディアチーム)