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バレー川合俊一会長、誹謗中傷に「見過ごすことはできません」 協会SNSで発信、愛ある批判には理解も「百発百中の成功はありません」

パリ五輪に出場したバレーボール、ビーチバレーボール日本代表の戦いは終わった。日本バレーボール協会は、会長・川合俊一氏のメッセージをインスタグラムに掲載。温かいエールに感謝を記しながらも「悪口をいうことで人を傷つける行為、いわゆる『誹謗中傷』を見過ごすことはできません」と警鐘を鳴らしている。

バレー男子日本代表【写真:ロイター】
バレー男子日本代表【写真:ロイター】

パリ五輪

 パリ五輪に出場したバレーボール、ビーチバレーボール日本代表の戦いは終わった。日本バレーボール協会は、会長・川合俊一氏のメッセージをインスタグラムに掲載。温かいエールに感謝を記しながらも「悪口をいうことで人を傷つける行為、いわゆる『誹謗中傷』を見過ごすことはできません」と警鐘を鳴らしている。

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 激闘を終えた日本代表。バレー男子代表の小野寺太志が準々決勝のイタリア戦後に、自身のXで誹謗中傷が届いていることを明かすなど、懸命に戦った選手に対するSNS上の誹謗中傷が問題視されていた。

 川合会長からのメッセージではまず、「バレーボール競技も、バレーボールの男子と女子、ビーチバレーボール女子の3種目に出場し、それぞれの戦いを終えました。日本から、現地から、世界各国からの応援、ほんとうにありがとうございました」と感謝が記された。

「会場やテレビの前での応援はもちろん、SNSを通じた応援もアスリートたちの大きな力となりました。SNSのコメントやメッセージは形に残ります。頂いたメッセージを試合の前に何度も読み返して大事な瞬間に臨むアスリート、試合後に一つひとつ丹念に目を通して明日への活力につなげるアスリートがいます。時には厳しいお言葉もあるでしょう。しかし、愛とリスペクトのこもったメッセージであれば例えそれが批判であっても、選手力向上に向けたスパイスとなり選手にとっての活力になります。そういった皆さんからのメッセージはいつでも大歓迎だと思っています」

 こう記し、愛とリスペクトのある批判には理解を示しつつも「一方で、怒りに任せた暴力的なコメントやアスリート本人の尊厳を傷つけるようなメッセージ。悪口をいうことで人を傷つける行為、いわゆる『誹謗中傷』を見過ごすことはできません。パリ2024オリンピックの期間中にも多くの話題となっていますし、残念ながらバレーボールに関するものも散見されます」と残念がった。

「私も球技経験者です。生身の人間が体を動かし咄嗟の判断と瞬発力、そして互いの呼吸でプレイする球技では、百発百中の成功はありません。今日の試合で最高の出来だった選手も次の試合ではミスをする。今日の試合でミスを連発した選手も次の試合では最高のプレイを繰り出して勝利に貢献する。うまくいく日、いかない日、誰にでも同じようにそういった日が巡ってくる。だからこそ、一人ではなく全員でお互いをカバーしながらチームとしての最高のパフォーマンスを追求する。そこにドラマと感動が生まれます。

 ひたすら追いかけてきたオリンピックという舞台で、国の威信をかけて戦うことができる高揚感、そして胃が痛くなるような緊張感。オリンピックで戦うアスリートたちを襲うプレッシャーには計り知れないものがあります」

 国を背負って戦う日本代表の重圧を知る川合会長。「どうか、誇りを胸に精一杯戦っているアスリートたちに、競技をこえて、敵味方をこえて、愛のある応援をよろしくお願いいたします。 公益財団法人日本バレーボール協会 会長 川合俊一」と投稿は結ばれていた。

(THE ANSWER編集部)


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