レスリング須崎優衣に勝利→翌日失格 同僚が語ったインド選手の壮絶舞台裏「一睡もせず、一口も食べず…」 本来の体重は57kg
6日に行われたパリ五輪のレスリング女子フリースタイル50キロ級1回戦で、東京五輪金メダリストの須崎優衣に勝利したインドのビネシュが体重超過により失格となったと大会公式サイトで発表された。須崎戦前の計量はクリアしていたが、7日の決勝前に50キロを僅かに超過していたという。現在入院中であると伝えており、チームのメンバーはビネシュの本来の体重は57キロであると母国メディアに語っている。須崎は今日、3位決定戦に臨む。
パリ五輪、須崎は3位決定戦へ
6日に行われたパリ五輪のレスリング女子フリースタイル50キロ級1回戦で、東京五輪金メダリストの須崎優衣に勝利したインドのビネシュが体重超過により失格となったと大会公式サイトで発表された。須崎戦前の計量はクリアしていたが、7日の決勝前に50キロを僅かに超過していたという。現在入院中であると伝えられており、チームのメンバーはビネシュの本来の体重は57キロであると母国メディアに語っている。須崎は今日、3位決定戦に臨む。
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ビネシュは7日の決勝でサラ・ヒルダーブラント(米国)と対戦する予定だった。インドオリンピック協会の声明でもビネシュの失格が伝えられており「チームは夜通し最善を尽くしましたが、今朝の体重は50キロから僅かなグラム数超過しました。現時点で代表団からこれ以上のコメントはありません。インド代表団は、ビネシュ選手のプライバシーを尊重していただくようお願いします。インド代表団は、現在行われている競技に集中したいと考えています」と発表されている。
米放送局「CNN」のニュース番組「News18」の公式サイトでは、ビネシュが脱水症状のため入院していると報じられた。米スポーツ専門局「ESPN」によると、超過は100グラムで、3試合を終えた後の食事などが原因で体重が増加。一晩でかなりの減量が必要だったとされている。
また、インド誌「スポーツスター」では、インドチームのメンバーが「彼女(ビネシュ)の本来の体重は57キロだ。彼女は50キロまで落とすために全てのことをした。昨日の朝には49.9キロだったが、ほんの少しの食事を摂った瞬間に、彼女の体重は53キロまで戻ってしまったんだ。彼女は3試合を戦うために、この体重に達する必要があったんだ」と、ギリギリの状態を語っている。
この証言者によると、準決勝を終えたビネシュの体重は52.7キロだったという。体重が戻った後のことについて「彼女は一睡もせず、水を一口も飲まず、食べ物も一口も口にしなかった。彼女は一晩を、走ることと、サウナに入ることに費やした。体重は50.1キロまで落ちたが、最後の100グラムを落とす時間がなかった。体重を作る余裕も、時間もなかった」と壮絶な舞台裏が明かされている。
(THE ANSWER編集部)