パリ五輪

　パリ五輪は6日、レスリング女子フリースタイル50キロ級が行われ、東京五輪金メダリストの須崎優衣が1回戦に登場。インドのビネシュと対戦したが、2点リードの終了間際にポイントを取られてまさかの逆転負け。連覇を逃した。絶対女王の初戦敗退は海外にも衝撃が走り、インドでは「史上最大の番狂わせだ」「インド人レスラー史上最高の勝利」などと伝えられていた。

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　2点リードしていた須崎は終了間際、相手に押し負けるような形でポイントをとられた。2-2となったが、最後にポイントを取ったビネシュが勝利。須崎側はチャレンジしたが、判定は覆らなかった。須崎は呆然とした表情を浮かべたが、最後は相手と称えあってマットを降りた。

　海外選手相手に圧倒的な強さを誇っていた絶対女王のまさかの敗北。インドでは衝撃とともに、歓喜の声が上がった。米スポーツ専門局「ESPN」インド版の元編集者モヒト・シャー記者のXでは「これは史上最大の番狂わせだ」「スサキは前回チャンピオンで東京では試合はおろかポイントさえ失っていなかった」と投稿された。

　同記者はさらに「メダルを獲得しようがしまいが、ビネシュのこの勝利は五輪でのインド人レスラー史上最高のものだ」と投稿。須崎相手の勝利が、いかに驚くべきものかを紹介していた。またインド地元紙「インディアン・エクスプレス」のビナヤック・モハナランガン記者のXでも「ビネシュがユイ・スサキを倒した！　実況がありのままに言った。衝撃中の衝撃だ」「直近の五輪2大会で彼女が乗り越えてきたことの後に、なんて勝利だ。涙」と感激した様子で伝えられていた。

　このほかにもインドでは仰天した様子の報道が続出。国際映像の英語実況も「最大の驚き」「ショック」「ワオ」と驚きの言葉を連発。「これまで3敗しかしていないユイ・スサキ、全て同じ相手でした。これはオリンピックのレスリングで、いや、レスリング全体で最大の衝撃だ！　ユイ・スサキがインドのビネシュに敗れました！」と圧倒的実力を誇った須崎の敗戦を伝えていた。