バド女子シングルスで銀の何氷嬌、表彰台で手にしたのは？

　パリ五輪は5日、バドミントン女子シングルス決勝を行い、何氷嬌（中国）はアン・セヨン（韓国）に0-2で敗れ銀メダルに終わった。ただその後の表彰式で見せたスポーツマンシップに対し、世界のファンから賛辞が集まっている。

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　何氷嬌は、3センチほどの小さなバッジを右手に持ち、表彰台に立った。五輪マークの下にスペイン国旗があしらわれたデザイン。4日の準決勝で対戦したリオ五輪の金メダリスト、カロリナ・マリン（スペイン）を称える意味だった。マリンはリードしていた第2ゲーム途中で右膝を負傷し途中棄権。うつ伏せになって動けず号泣し、何氷嬌も心配そうに駆け寄っていた。何氷嬌は“不戦勝”でメダルが確定した。

　五輪公式のインスタグラムは「これこそ五輪が持つ価値のすべて。何氷嬌が表彰式でスペインのピンバッジを手に。準決勝で膝を負傷したカロリナ・マリンへのサポートを示した」という説明とともに、この表彰台の写真を投稿。世界中から賛辞が集まった。

「真のスポーツ精神」
「これぞスポーツとは何かだよね」
「何氷嬌は天使のハートを持っている」
「なんて美しい瞬間」
「素晴らしい振る舞い」
「優秀で称賛に値する」

　さらに「本当の五輪精神を示した」と、これこそオリンピックが本来備える価値だという声まであった。