石川祐希が涙「僕が最後の1本決めれず責任を感じる」 あと1点から壮絶大逆転負け「エース、主将として力不足」
パリ五輪は5日、男子バレーボールの準々決勝が行われた。世界ランキング6位の日本が、同2位のイタリアと対戦。2-3(25-20、25-23、25-27、24-26、15-17)で逆転負けを喫し、1976年のモントリオール五輪以来、48年ぶりの準決勝進出はならなかった。状態の上がらなかった主将・石川祐希らが活躍し、第3セットではマッチポイントも握ったが、壮絶な逆転負けとなった。
パリ五輪
パリ五輪は5日、男子バレーボールの準々決勝が行われた。世界ランキング6位の日本が、同2位のイタリアと対戦。2-3(25-20、25-23、25-27、24-26、15-17)で逆転負けを喫し、1976年のモントリオール五輪以来、48年ぶりの準決勝進出はならなかった。状態の上がらなかった主将・石川祐希らが活躍し、第3セットではマッチポイントも握ったが、壮絶な逆転負けとなった。
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ベンチに昨年3月に胃がんで亡くなった元日本代表・藤井直伸さんの遺影が立てかけられ、ともに戦った日本。第1セットは石川がスパイクを決めるなどリードを奪い、途中5連続ポイントも。最後は相手のミスにより、25-20で取った。第2セットは一進一退の展開となったが、最後は日本が4連続得点。またも石川が強烈なスパイクで吠え、25-23で2セットを連取した。
第3セットも日本が優勢だったがイタリアが終盤に追いつく。21-21から高橋藍、石川のスパイクで連続得点。さらに山本のスーパーレシーブから石川が得点してマッチポイント。しかしここからイタリアに粘られ、25-27の逆転で1セットを落とした。
第4セット、リードを許すが高橋藍のサーブでリズムを作って追いすがる日本。必死の守備から攻撃につなげ、19-19と追いついた。20-20から高橋藍のエースで一時逆転。しかしブロックの強いイタリアも譲らず、最後は24-26で取られて2-2のタイとなった。
死闘は最終セットに突入。相手のサーブ時には大きなニッポンコールも鳴り響く中、西田がサーブから躍動。石川も奮闘するなど総力戦になった。13-14から石川が執念の連続得点。15-14と逆転したが、イタリアも負けじと再逆転。最後は押し込まれて日本が敗れ、死闘に決着がついた。イタリアに五輪で勝利すれば1984年ロス大会以来、実に40年ぶりの快挙だったが、ほんのわずかな差で届かなかった。
主将の石川は試合後に涙。「勝つチャンスを持っていながら僕が最後一本決めれずこういう結果になった。責任を感じています」とコメントした。「メダルを取ると言い続けてこの結果なので、強く受け止めなければならない。集大成がこういう結果に終わってしまったので、主将として力不足だったと思う。一人のエースとしても力不足だと感じている」と責任を背負った。
歴代最高との呼び声も高かった。石川は「最高のチームだったと思うし、結果が伴わなかったが、皆ベストプレーを出してくれた。僕が最後の1点とって結果を出せなかった。皆に申し訳ない気持ちと、ここまでついて来てくれてありがとうという感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。
(THE ANSWER編集部)