「この悪質さは何なんだ?」 勝者をキックした柔道の暴挙を世界が非難「許されない」「間違いなく追放」
パリ五輪の柔道で起きた乱闘寸前の騒ぎが波紋を広げている。2日に行われた男子100キロ超級の準々決勝で、2012年ロンドン五輪、16年リオ五輪で金メダルのテディ・リネール(フランス)が一本。しかし敗れたグラム・ツシシビリ(ジョージア)はリネールに対してキックを繰り出し、一触即発の事態となった。
柔道男子100キロ超級準々決勝で乱闘寸前の騒ぎ
パリ五輪の柔道で起きた乱闘寸前の騒ぎが波紋を広げている。2日に行われた男子100キロ超級の準々決勝で、2012年ロンドン五輪、16年リオ五輪で金メダルのテディ・リネール(フランス)が一本。しかし敗れたグラム・ツシシビリ(ジョージア)はリネールに対してキックを繰り出し、一触即発の事態となった。
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問題となったのは、審判がリネールの一本勝ちを宣告した直後だ。畳に仰向けに倒れ、下になっていたツシシビリがリネールを蹴って倒し、襟をつかんで詰め寄った。さらに怒りの表情で何事か言葉を発した。大ブーイングが会場を包む中、リネールは大の字のまま勝利をアピール。立ち上がってガッツポーズすると歓声が上がった。ツシシビリは柔道の精神に反した行為として、以降の敗者復活戦から除外された。
これには世界各国で非難の声が上がっている。英紙「デイリー・メール」は「柔道ジョージア代表スター選手の衝撃的瞬間 開催国の人気選手テディ・リネールへの攻撃で競技から失格処分」という見出しで伝えた。現場での様子を「リネールの一本に怒りの反応を示したツシシビリ。相手の股の辺りに当てた足を押し上げ、その後リネールの頭も畳に押し付けたように見えた」と報じている。
また、オランダ放送協会「NOS」でこの試合の解説を務めたコメンテーターが、ツシシビリの蛮行を「スキャンダル」と糾弾したことを紹介。スポーツ専門局「ユーロスポーツ」のコメンテーターが「この悪質さは何なのでしょう? 許されません、ジョージアの選手は失格です」「間違いなく大会から追放されるでしょう」としたことも伝えている。
(THE ANSWER編集部)