露出量の差が話題の女子ビーチバレーで反発 ヒジャブ禁止ルールに「文化や宗教の違いに尊重を」
パリ五輪のビーチバレー女子において特徴的なユニホームで試合に出場したエジプト代表選手が、フランス国内のスポーツ界で定められた規則に反発している。
パリ五輪・ビーチバレー
パリ五輪のビーチバレー女子において特徴的なユニホームで試合に出場したエジプト代表選手が、フランス国内のスポーツ界で定められた規則に反発している。
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1日に行われた1次リーグA組のスペイン戦で、頭部まで全身をすっぽりと黒で覆ったウェアで戦ったエジプト代表の2人。文化的背景の違いがあるとはいえ、スペインの2人が、肌の露出が多い上下セパレート型の水着で戦ったのとは対照的だった。
試合はスペイン組が2-0で勝ったものの、英高級紙「テレグラフ」は「エジプト人バレーボール選手がビキニ着用の相手と試合後、仏政府のヒジャブ禁止を痛烈批判」との見出しで記事を掲載。「エジプト人選手(マルワ・アブデルハディとドゥアー・エルゴバシー)は0-2の敗戦後に抱擁を交わし、今大会でフランス人選手に適用された同国のヒジャブ禁止の方針を非難した」と2人の話を伝えている。
記事ではエルゴバシーが「私はヒジャブを、彼女(対戦相手)はビキニを着用してプレーしたかっただけ。裸でもヒジャブ着用でも、それが望みなら何でもいいのではないでしょうか。あらゆる文化や宗教の違いをリスペクトしてほしい」と主張。「私からヒジャブを着用するよう指示することもなければ、ビキニを着ろと言われたくもありません。誰も着る物について指図することなんてできません。ここは自由の国。当然、誰もがしたいことをすべきです」と続けた。
フランスは今大会に出場する自国選手において、世俗主義の原則のもと、ヒジャブの着用を禁止。陸上のスンカンバ・シラが開会式直前に、ヒジャブ着用を理由にセレモニーの参加を拒否されたと自身のSNSで報告し、話題となっていた。この方針については人権団体から非難が寄せられていることも同紙は報じている。
(THE ANSWER編集部)