柔道ウルフ・アロンがメダルならず涙 6分47秒死闘で敗戦、連覇遠く「集大成にしたかった。心残りがある」
パリ五輪は1日、柔道男子100キロ級が行われ、2021年東京五輪金メダルのウルフ・アロン(パーク24)は敗者復活戦でニコロズ・シェラザジシビリ(スペイン)に敗れた。紆余曲折を経て五輪切符を掴んだが、メダル獲得はならなかった。
パリ五輪
パリ五輪は1日、柔道男子100キロ級が行われ、2021年東京五輪金メダルのウルフ・アロン(パーク24)は敗者復活戦でニコロズ・シェラザジシビリ(スペイン)に敗れた。紆余曲折を経て五輪切符を掴んだが、メダル獲得はならなかった。
【注目】THE ANSWERの姉妹サイト、スポーツを楽しむすべての女性を応援するメディア「W-ANS ACADEMY(ワンス・アカデミー)」はこちら!
ウルフは1、2回戦を一本で勝ち上がったが、準々決勝で世界ランク2位のイリア・スラマニゼ(ジョージア)に敗戦。隅返で技ありを取られた。敗者復活戦に回り、シェラザジシビリと対戦。積極的に攻め、相手の技は冷静にさばいた。4分で決着がつかず、ゴールデンスコア方式の延長戦に突入。攻勢を強める相手の投げ技をかろうじて堪える場面もあった。
「ウルフタイム」と称されるほど持久戦を得意とする王者。しかし、延長2分4秒で投げ技をくらった。計6分47秒の死闘に敗れ、畳に大の字になった。表情は茫然。メダルには届かなかった。
中継インタビューでは「戦略、技術でもまだやる余地があった。最後、投げ切って終わりたかったけど、相手もしっかり対策をしていた」と淡々。しかし、直後に「一度はやめようとした柔道ではあったけど」と語ると涙を流し、「この舞台で結果を残すことはできませんでしたけど、この舞台に戻ってくることができてよかったと思います」と振り返った。
東京五輪で金メダルを手にしたウルフは五輪後、柔道の魅力を伝えるためテレビ出演などに奔走。1年以上のブランクを経て復帰した。昨年4月の全日本選抜体重別選手権を制したが、昨年は国際大会優勝なし。同階級の代表争いは混迷を極めた。それでも、ウルフは今年2月のグランドスラム(GS)パリ大会で復活優勝。男女全14階級で最後に代表入りした。
柔道の認知度向上のために活動したことを振られ、「たくさんの人が応援してくれるとわかっていた大会。柔道人生の集大成にしたい大会だったので心残りはあります」と無念を滲ませた。
(THE ANSWER編集部)