パリ五輪・フェンシング

　パリ五輪は28日、フェンシングの男子エペ個人決勝が行われ、26歳の加納虹輝（JAL）が金メダルを獲得した。完全アウェーの雰囲気の中、地元フランスのヤニク・ボレルを相手に最後までリードを譲らず15-9で勝ち切り、日本フェンシング界初の個人種目金メダルとなった。歴史的建造物で生まれた歴史的偉業。日本企業の技術が詰まった会場を世界のファンが称賛している。

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　今回、フェンシング会場となっているグランパレは、1900年のパリ万博のために建てられた展覧会場。美しい円形の屋根は鉄とガラスで覆われており、光で選手の視界を妨げないように特殊な布で覆われている。これを手がけたのは日本企業。2008年北京大会男子フルーレでフェンシング日本初の銀メダルを獲得した太田雄貴氏は自身のX（旧ツイッター）に「これを実施しているのが実は日本企業の、太陽工業さん」と紹介したことで話題になった。

　海外でも特徴的な会場への反響は大きく、米国の陸上専門メディア「CITIUS MAG」創設者クリス・チャベス記者は自身のX（旧ツイッター）は「ワオ、これは美しい」とつづって写真を公開。ファンからは「大会の背景に街を利用するのは天才的なアイデア！」「信じられない眺めと瞬間！」「ホストシティも大会を彩るスターの一部だけど、パリは別次元」「この惑星で最高に美しい街」「これは魅力的だね」「ゴージャスな会場」「大会を見た中で個人的にここが一番のお気に入り」といった声が寄せられている。