敗れた女子バレー日本にサプライズ 予想を覆す躍動「こんなに活躍するとは…」絶好調の22歳【江畑幸子の目】
1次リーグ3試合で増す1試合の重み 次戦ブラジル戦へ「しっかり準備して」
もちろん、日本にもいいところはありました。第3セットの途中から出てきた和田由紀子選手が、素晴らしいプレーをしました。おもしろいようにスパイクが決まり、途中からの出場で13得点。本人には失礼なんですが、初の大舞台でこんなに活躍するとは思いませんでした。
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セッターの関菜々巳選手も和田選手にトスを集めていました。あれだけ調子がいいのですから当然なのですが、最後には手詰まりになってしまいました。和田選手の調子がいいうちに古賀選手や石川真佑選手にもボールを散らして攻めることができれば、第4セットで追い上げた時にあと一押しができたと思います。とても、難しいことではありますが。
私が出場した(12年の)ロンドン大会では、1次リーグは6チームで5試合でした。今回は4チームで3試合。その分、1試合の重みは増します。チームとしてもこの試合に合わせて準備をしていただけに、痛い敗戦です。ただ、大会は終わったわけじゃないし、十分に巻き返しはできます。
ロンドン大会では中1日で試合が続きましたが、今回は中3日あります。気持ちを切り替える時間も、次の試合の準備をする時間もあります。決して小さくない敗戦ですが、引きずらずに次のブラジル戦に集中すること。ネーションズリーグでは勝っていますが、オリンピックになればブラジルもギアを上げてくるはず。しっかり、準備して臨んでほしいと思います。
前日の男子に続いて、日本にとっては苦しい流れです。試合前には柔道の阿部詩選手が負けたり、前日は卓球の混合ダブルスで初戦敗退したり、バレーボールに限らず日本には嫌なムードです。でも、これがオリンピックなんです。流れを断ち切るためにも、次の試合、頑張ってほしいと思います。
(THE ANSWER編集部)