敗れた女子バレー日本にサプライズ 予想を覆す躍動「こんなに活躍するとは…」絶好調の22歳【江畑幸子の目】
スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はパリ五輪期間中、「シン・オリンピックのミカタ」と題した特集を連日展開。これまでの五輪で好評だった「オリンピックのミカタ」をスケールアップさせ、4年に一度のスポーツの祭典だから五輪を観る人も、もっと楽しみ、もっと学べる“新たな見方”をさまざまな角度から伝えていく。「社会の縮図」とも言われるスポーツの魅力や価値の理解が世の中に広がり、スポーツの未来がより明るくなることを願って――。
「シン・オリンピックのミカタ」#19 女子バレーボール解説・江畑幸子
スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はパリ五輪期間中、「シン・オリンピックのミカタ」と題した特集を連日展開。これまでの五輪で好評だった「オリンピックのミカタ」をスケールアップさせ、4年に一度のスポーツの祭典だから五輪を観る人も、もっと楽しみ、もっと学べる“新たな見方”をさまざまな角度から伝えていく。「社会の縮図」とも言われるスポーツの魅力や価値の理解が世の中に広がり、スポーツの未来がより明るくなることを願って――。
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大会期間中、各競技のスペシャリストによる試合解説を随時展開する。今回は女子バレーボール。1次リーグB組の初戦が28日に行われ、世界ランク7位・日本は同4位ポーランドに1-3(25-20、22-25、23-25、26-28)で逆転負けした。男子に続いて黒星スタート。この試合を元日本代表で2012年ロンドン五輪銅メダルメンバー・江畑幸子氏が分析する。敗れた原因とともに、初出場の22歳・和田由紀子の躍動を「こんなに活躍するとは……」と特筆した。(構成=荻島 弘一)
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大事な初戦だっただけに、残念だし、悔しいですね。競り合った第4セットをとっていれば、前日に行われた男子のドイツチームのように勢いに乗って最終セットもとれたと思います。そういう意味でも、惜しい試合でした。
1セット目はいいスタートでした。大事なオリンピックの最初のセットで古賀紗理那選手のバックアタックもよく決まっていました。ただ、2セット目からはリズムに乗れなかった。ブロックで14本止められ、思うように得点できなかったのが原因です。
もちろん、高さは圧倒的な差がありました。リベロ、セッターを除く平均身長でも日本の178.6センチに対してポーランドは188.6センチと10センチも違います。ただ、ポーランドは高さだけでなく、うまさもありました。角度をつけて打ってくるスパイクは、それでもブロックできるんです。ポーランドは、高いところから遠くを狙ってきた。難しいスパイクをうまく打たれた。これで得点を奪われました。
ミドルブロッカーのコルネルク選手にも決められました。日本は、203センチのスティシアク選手は警戒し、マークしていましたが、その分コルネルク選手に打たれてしまいました。そういう点でも、日本を研究してきたポーランドは強かったと思います。