「偉大な王者は死なない」 阿部詩敗退に五輪公式が異例の日本語エール「時にはつまずくが…」
パリ五輪は28日、柔道女子52キロ級が行われ、連覇を狙う阿部詩が2回戦でディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)に谷落で一本負け(3分4秒)した。敗戦直後から声を上げて号泣。立ち上がれず、コーチに支えながら退場した。大会公式は異例の粋なエールを日本語で送っている。
パリ五輪
パリ五輪は28日、柔道女子52キロ級が行われ、連覇を狙う阿部詩が2回戦でディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)に谷落で一本負け(3分4秒)した。敗戦直後から声を上げて号泣。立ち上がれず、コーチに支えながら退場した。大会公式は異例の粋なエールを日本語で送っている。
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まさかの幕切れだった。阿部は2分14秒に内股で技ありを先取。優勢に試合を進めていたが、悲劇は3分4秒で訪れた。技をかけにいったところを返され、投げられている途中から顔をしかめた。谷落による一本負け。一瞬、茫然とした表情を浮かべたが、状況をのみ込み、悲鳴を上げながら号泣した。畳を降りると、コーチの胸で涙が止まらず、会場に阿部の絶叫が響き続けた。
国内外に衝撃が走った敗戦。大会公式Xは頭を抱える阿部の画像を添え、フランス語とともに日本語でもこうつづった。
「偉大なチャンピオンは決して死なない。時にはつまずくこともあるけれど、必ず立ち上がる。私たちはあなたのことを思っています 阿部詩」
泣き崩れた女王を想う発信だった。
(THE ANSWER編集部)