パリ五輪・柔道女子48キロ級

　パリ五輪は27日、柔道女子48キロ級決勝で角田夏実（SBC湘南美容クリニック）がバーサンフー・バブードルジ（モンゴル）に優勢勝ちで、金メダルを獲得。日本勢の今大会メダル1号とともに、夏季五輪の日本勢通算500個目のメダルとなった。殊勲を称える一方で、角田に不可解判定で敗れた18歳のタラ・バブルファト（スウェーデン）に対してもネット上の日本人ファンは「かわいそうだった」という同情や、「感動して泣いた」といった称賛など、さまざまな感情が交錯した。

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　ドラマチックな幕切れだった。31歳で初の五輪出場だった角田が手にした金メダル。X（旧ツイッター）ユーザーからは祝福の声が絶えなかった。一方で注目を集めたのは、準決勝で角田と対戦したバブルファト。ゴールデンスコア方式の延長戦に入って不可解判定で反則負けを喫した。両手を広げて猛抗議した激怒ぶりに、日本人ファンからも「悔しいだろうな。かわいそう」「審判がおかしい」といった同情の声が上がるほどだった。

　しかし、そんな苦境を乗り越え、バブルファトは3位決定戦を制して銅メダルを獲得。表彰式では金メダルを獲得した角田に向けて拍手やハグ。メダリストたちの自撮りにも加わった。この様子を見たファンは「バブルファトちゃんに感動して泣いてしまった」「表彰台ではバブルファト選手も笑顔で、救われた」「礼もしっかりしていて今後が期待できる18歳」など、称賛の声が相次いだ。ライバルたちの爽やかな振る舞いが、角田の金メダルに彩りを添えた。