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「日本から脅迫を受けている」 柔道の不可解判定で勝者側が主張 「負けを認めるべき」地元メディアは疑問

パリ五輪は27日、柔道男子60キロ級が行われ、準々決勝で永山竜樹が昨季の世界王者フラン・ガルリゴス(スペイン)に敗れた。一本判定に納得がいかず、相手の握手を拒んだ末になかなか畳を降りなかった。ともに銅メダルとなったが、ガルリゴス側はSNSで日本からの脅迫を受けていると主張しているようだ。母国スペインメディアが報じてる。

柔道男子60キロ級準々決勝で対戦した永山竜樹(青)とフラン・ガルリゴス【写真:ロイター】
柔道男子60キロ級準々決勝で対戦した永山竜樹(青)とフラン・ガルリゴス【写真:ロイター】

パリ五輪・柔道男子60キロ級

 パリ五輪は27日、柔道男子60キロ級が行われ、準々決勝で永山竜樹が昨季の世界王者フラン・ガルリゴス(スペイン)に敗れた。一本判定に納得がいかず、相手の握手を拒んだ末になかなか畳を降りなかった。ともに銅メダルとなったが、ガルリゴス側はSNSで日本からの脅迫を受けていると主張しているようだ。母国スペインメディアが報じてる。

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 永山は準々決勝で2023年世界王者のガルリゴスと対戦し、片手絞めで一本負け。しかし、直前に「待て」がかかった後も相手が絞め続けており、不可解な判定に。永山は納得がいかず、相手との握手も拒否。3分間、畳を降りず“抗議”の意思を示した。よもやの形で金メダルの道は絶たれたが、敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦で銅メダルを獲得。一方でガルリゴスは準決勝で敗れ、同じく3位決定戦に勝ち、そろって銅メダルを獲得した。

 表彰式で同じ銅メダルの表彰台に立ったガルリゴスは名前を呼ばれ、手を叩いて喜びを表現したが、永山は硬い表情のまま。それでも、セレモニーの最後に表彰台の真ん中で4人で記念撮影し、4人で互いに握手する際には手を握ったものの、目線は合わせる様子はなかった。

 スペインメディア「マルカ」は、見出しに「ガルリゴスは日本から『戻ってくるな』と脅迫を受ける」とつけられた記事を公開。SNSで心無い言葉を浴びせられていると主張するキノ・ルイスコーチのコメントを伝えた。

 同メディアは、ミックスゾーンでルイスコーチが語った言葉をこう伝えた。

「彼(ガルリゴス)は日本から不愉快なメッセージを受け続けている。でも何を抗議しているのかわからない。ただ彼は自分の仕事をしただけだ。なかには『日本に戻ってくるな』、『日本は君を良く受け入れないぞ』、『これは不名誉なことだ』……どれも間違っている」

 判定については「ルールでは床での戦い(寝技や抑え込み中)で締め技をかけられ、意識を失った場合は自動的に負けとなる。つまり一本となる。審判は待てと判定したが、私には間違っているように見えた。なぜならもう意識を失っていたからだ」と正当であったと支持している。

 一方、ガルリゴス本人は「審判は『待て』とジャッジをしていたが、自分は周囲の音により気付かず続けてしまっていた。審判が近づいてようやく気付き、技を解いた」と締め続けたことについて説明。「畳で気を失っているということは失わせた相手の勝ちであり、ルールは全員対して平等だということ」とも語ったという。

 同メディアは「負けを認めて、エレガントでいるべきだ。意識を失ってしまったのに、なぜ最後に握手をしないのだろうか? フランはここに競争しに、勝利しに来ただけだ」と、永山の行動を疑問視していた。

(THE ANSWER編集部)



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