柔道・永山竜樹が笑顔なき銅メダル 不可解判定で敗戦→3位決定戦で完勝 言葉詰まらせ「目標は金メダルだったので…正直きつかった」
パリ五輪は27日、柔道男子60キロ級3位決定戦で永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)がサリフ・ユルデュズ(トルコ)に勝ち、銅メダルを獲得した。
パリ五輪・柔道男子60キロ級3位決定戦
パリ五輪は27日、柔道男子60キロ級3位決定戦で永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)がサリフ・ユルデュズ(トルコ)に勝ち、銅メダルを獲得した。
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永山は準々決勝で2023年世界王者のフラン・ガルリゴス(スペイン)と対戦し、片手絞めで一本負け。しかし、直前に「待て」がかかった後も相手が絞め続けており、不可解な判定に。永山は納得がいかず、相手との握手も拒否。3分間、畳を降りず“抗議”の意思を示した。
よもやの形で金メダルの道は絶たれたが、敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦に進出。ユルデュズを相手に開始50秒で内股をかけ、技ありを奪った。さらに残り1分を切って、さらに技ありで合わせ技の一本勝ち。気持ちを切らすことなく戦い抜き、メダルを手にした。
ただ、試合後の本人に笑顔はなく、悔しさをうかがわせた。
中継局のインタビューでは「負けてから切り替えるのは大変だったけど、たくさんの方が応援に来てくれていた。手ぶらで帰るわけにはいかない。銅メダルを獲りにいった」と話し、「目標は金メダルだったので……正直ちょっときつかったけど、両親とか妻とか息子も来ていたし、たくさんの方が応援に来ていた。その方々のためにも銅メダルを獲ろうと思って気力だけで戦いました」と時折、言葉を詰まらせながら振り返った。
(THE ANSWER編集部)