柔道永山の不可解判定「ちゃんと映像判定したか」 現役選手が透明性訴え「落ちたのは事実だが…」
パリ五輪は27日、柔道男子60キロ級が行われ、準々決勝で永山竜樹が昨季の世界王者ガルリゴス(スペイン)に敗れた。微妙な判定での敗戦となったなか、日本の柔道家は選手目線での見解を示している。
パリ五輪
パリ五輪は27日、柔道男子60キロ級が行われ、準々決勝で永山竜樹が昨季の世界王者ガルリゴス(スペイン)に敗れた。微妙な判定での敗戦となったなか、日本の柔道家は選手目線での見解を示している。
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不可解な判定だった。ガルリゴスに寝技を受けた永山は審判の「待て」の後に力を抜いたが、相手は締め技を続ける。永山は失神したようで、審判は一本勝ちの判定。コールを聞いた永山は両手を広げながら納得のいかない様子を見せた。
場内が騒然となるなか、歩み寄って右手を差し出してきた相手の握手にも応じなかった。相手が畳を降りた後も一人残っていたが、約3分後にようやく礼。大きな拍手を浴びながら畳を降りたが、コーチには憮然とした表情のまま「『待て』って聞こえた」と話していた。
ネット上でもこの判定に怒りの声が上がるなか、男子81キロ級で2018年にグランドスラム大阪大会、21年に同パリ大会と2度優勝した佐々木健志が、自身のXを更新。「落ちたのは事実。でもそれが待ての後だったのも事実。絞技が効果的だったなら待てを宣告するべきではないけど、選手としては『待て』の時点で試合が切れたと思うのは当然」と選手側の複雑な気持ちをつづった。
その上で「ちゃんとビデオ判定をしたのか、それによってどんな判断がされたのか明確に出して欲しい」と透明性のある判定を訴えていた。
(THE ANSWER編集部)