【ツール・ド・フランス】総合首位守るフルーム、胸に秘めるチームへの感謝
自転車ロードレースの祭典「ツール・ド・フランス」は現地時間17日に第15ステージが行われ、ハルリンソン・パンタノ(コロンビア)が山岳越えが続くステージを制した。
フルーム「この時点で予想以上にいい状況にいる」
自転車ロードレースの祭典「ツール・ド・フランス」は現地時間17日に第15ステージが行われ、ハルリンソン・パンタノ(コロンビア)が山岳越えが続くステージを制した。また好調のクリス・フルーム(イギリス)が総合タイム首位のマイヨ・ジョーヌを守っており、英衛星放送局「スカイ・スポーツ」によると「僕には他のチームならリーダーになれるライダーがいるんだ」とチームへの感謝を語っている。
昨年に続く2年連続の総合優勝を目指す31歳のフルームは、現地時間14日の第12ステージでバイクと衝突して交換用のバイクが到着せず、坂道を自らの足で登る大アクシデントに遭いながらも総合首位の座をキープしている。この日も所属するチーム・スカイのサポートもあり、総合2位バウケ・モレマ(オランダ)との差を1分47秒とリードを保持している。
「チーム・スカイが今までツールに送り込んだ中で最強のチームだ。だから、ツールが開幕してから僕はとても特権的な立場にあるんだ。僕には、他のチームならリーダーになれるライダーがいるんだ。(同僚の)ワウト・プルスはリエージュ~バストーニュの勝者だ。僕は彼のようなチームメートがいる。感謝と幸運しかないよ」
チームメートの献身によって導かれているとフルームは語った。一見それぞれがタイムを争う個人競技に見えるロードレースだが、エースを勝利させるためのアシスト役が数多く存在することは日本でも知れ渡りつつある。試合展開によってはアシスト役が輝くレースもあるが、フルームは自らをサポートしてくれるメンバーたちがいてこその首位だと認めている。
終盤戦に入ってアルプスでの山岳コースが続き、ライバルチームも逆転に躍起となるのは間違いない。それでも記事によると、フルームは「おそらく彼らはアルプスを考えているだろうね。でも今の僕はハッピーだよ。この時点では予想以上にいい状況にいるからね」と余裕を感じさせる発言を残している。自身3度目のツール制覇へ視界は良好の模様だ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images