フェデラー「もう一度、あの試合を戦いたい」 今、辿る8年前の“あの因縁”
8年経った今、振り返る激闘「彼が本当に上回ったと思うのは第5セットだけだった」
「私個人の意見としては、彼が本当に上回ったと思うのは第5セットだけだった。私を倒すには十分なプレーだったことは明らかだ。あの試合は激闘だった。観衆は没頭してたし、日中に始まって終わったのは夜だったからね。素晴らしい成績を収めることができたので、自分自身がっかりすることもなかった」
09年は悲願の全仏オープン初制覇でキャリアグランドスラムを達成。さらに、通算6度目のウィンブルドン制覇、そして、愛娘の誕生と喜びにあふれた1年だった。ただし、「ニューヨークの地で5年連続優勝が途絶えたことは、少し落ち込んだよ。でもフアン・マルティンはラファ(ナダル)と私を倒した。彼は優勝するべきだった」と振り返ったという。
現在のデルポトロについては「今は違うタイプの選手となったと思う。手術をしたことにより、彼のバックハンドは変わっていて、より一層スライスを使うようになった。試合は違ったものになるだろうね」と分析を済ませている。
4回戦で体調不良ながらもドミニク・ティエム(オーストリア)を打ち破ったデルポトロを下し、フェデラーは今季3つ目のグランドスラム制覇へ一歩近づけることはできるか。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answe