韓国ゴルファー、観衆に中指で“ひざまずき謝罪”　厳罰に海外賛否「馬鹿げた判断」

　韓国ゴルフ界で大騒動が起きた。韓国プロゴルフ協会（KPGA）は1日、観客に向けて中指を立てた男子のキム・ビオに3年間の出場停止処分と罰金を科すことを決定した。問題行動を起こしたキムが報道陣の前でひざまずいて謝罪した様子を、英メディアが公式インスタグラムに動画付きで投稿。処分の内容に「馬鹿げた判断だ」などと海外では様々な声が上がっている。

　問題行動を起こしたキムは報道陣の前で謝罪。無数のフラッシュを浴びながらテレビカメラの前でひざまずくと、うつむいて涙をこらえながらに言葉を並べている。この様子の動画を公式インスタグラムに投稿したのは、英最大手衛星放送「スカイスポーツ」だった。文面には「スイング中に鳴った携帯電話の音が原因で、観客に中指を立てた韓国人ゴルファーのキム・ビオが3年間の出場停止」とつづっている。

　騒動の発端は9月29日に行われたDGB金融グループ・ボルヴィック大邱慶北オープン最終日だった。キムが16番第1打でドライバーを振り抜こうとした時、ティーグラウンドの横から携帯カメラのシャッター音が鳴る。そのままボールを打ったが、驚いたようにスイング途中で右手を離した。問題はこの直後だった。

　怒りの表情のまま音の鳴った方向を見ると、右手で中指を立てたのだ。プレーを邪魔されて納得がいかないのか、首をひねり、クラブを地面に叩きつけた。周囲のギャラリーには子供の姿も。紳士のスポーツであってはならない光景だった。

　キムは白星を手にしたものの、韓国プロゴルフ協会は3年間の出場停止を発表。さらに8350ドル（約90万円）の罰金を科し、同ツアーは声明文の中で「キムはしきたりを破り、不適切な振る舞いにより、ゴルファーの威厳を損なった」と述べている。