大坂なおみがV王手 神対応試合から“中2時間”でWヘッダー連勝「落ち着いて試合できた」
テニスの「東レ パンパシフィックオープン(大阪・ITC靱テニスセンター)」は21日、シングルス準決勝などを行い、世界ランク4位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)は同24位エリーゼ・メルテンス(ベルギー)に6-4、6-1で勝利を収め、準優勝した昨年大会に続く決勝進出を決めた。20日の雨天順延により、この日は両者ともダブルヘッダー。準々決勝で同36位ユリア・プティンツェワ(カザフスタン)にストレート勝ちしたわずか1時間58分後に始まった試合で勝ち切った。
準々決勝から1時間58分、世界24位メルテンスにストレート勝ち
テニスの「東レ パンパシフィックオープン(大阪・ITC靱テニスセンター)」は21日、シングルス準決勝などを行い、世界ランク4位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)は同24位エリーゼ・メルテンス(ベルギー)に6-4、6-1で勝利を収め、準優勝した昨年大会に続く決勝進出を決めた。20日の雨天順延により、この日は両者ともダブルヘッダー。準々決勝で同36位ユリア・プティンツェワ(カザフスタン)にストレート勝ちしたわずか1時間58分後に始まった試合で勝ち切った。
メルテンスはアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)と組んだダブルスで全米オープンを制したばかりの難敵。大坂は一度だけ対戦した2017年にフルセットの末に敗れた相手だ。第1セットは序盤から互いにサービスキープする展開。3-3の第7ゲームでは、195キロと188キロの弾丸サーブを放ち、2連続でサービスエースを決めてキープした。
互いに一歩も譲らない展開となり、5-4で迎えた第10ゲーム。メルテンスのサーブを大坂がリターンエース。世界トップクラスのプレーに会場が沸くと、40-30から最後はネットに当たって相手コートにポトリ。初ブレークで接戦となった第1ゲームを6-4で先取した。
第2セット、2-1で迎えた第4ゲームはラブゲームでブレーク。190キロ台のサーブでリズムを掴み、着実にポイントを重ねていった。ミスでポイントを失えば、うつむく大坂を励ますように拍手が大きくなる。会場の大阪は3歳まで過ごした生まれ故郷。ホームでファンの期待に応えた。
試合後、インタビューに立った大坂は日本語で「ありがとうございます」と第一声。以降は英語で答え「とてもいい選手なので苦労したけど、とても落ち着いて試合ができた。サーブはとっても試合の中で大事。(スタッツが)上がっていることはいいことです」と手応えを明かした。
初Vへ、残すは決勝のみ。1日2試合の戦いを演じた21歳は「たくさんのスタッフに助けてもらったので、スタッフにも感謝です」と語り、視線をファイナルに向けた。
18日の初戦は、世界ランク181位のビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)にストレート勝ちした。20日の雨天順延により、この日、センターコート第1試合で同36位ユリア・プティンツェワ(カザフスタン)に6-4、6-4の1時間46分でストレート勝ちした大坂は、同コート第3試合の準決勝も勝利。プティンツェワ戦では試合終了間際に相手が左足首を負傷し、大坂がタオルや水を持って駆け寄る気遣いを見せ、観衆から称賛の拍手が送られていた。
22日の決勝は、同15位アンゲリク・ケルバー(ドイツ)と同41位アナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)の勝者と対戦。5度目の本戦出場で16、18年準優勝の21歳が、1995年の伊達公子以来、日本勢24年ぶりの大会制覇を狙う。
(THE ANSWER編集部)