大坂なおみ、22日の準決勝&決勝はWヘッダーの可能性も…準々決勝は雨天順延で21日に
テニスの「東レ パンパシフィックオープン(大阪・ITC靱テニスセンター)」は20日、シングルス準々決勝を行っていたが、世界ランク4位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)と同36位ユリア・プティンツェワ(カザフスタン)の第3試合は雨天順延となった。
順延も雨の中で待っていたファンに関西弁で感謝「おおきに」
テニスの「東レ パンパシフィックオープン(大阪・ITC靱テニスセンター)」は20日、シングルス準々決勝を行っていたが、世界ランク4位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)と同36位ユリア・プティンツェワ(カザフスタン)の第3試合は雨天順延となった。
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第1試合の同16位マディソン・キーズ(米国)と同15位のアンゲリク・ケルバー(ドイツ)が第3セットにもつれ込んだところで、雨が強まり午後2時前に一時中断。屋外のハードコートが濡れ始め、選手も控室へと引き揚げた。約40分の中断の末、午後2時35分に試合再開。しかし、3ゲームを終えたところでキーズが途中棄権し、ケルバーが準決勝に進出した。
同83位の土居美咲(ミキハウス)と同42位アナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)の第2試合は、当初午後1時30分開始だったが、同3時にずれ込んだ。さらに第1ゲーム途中の午後3時15分から約3分間中断。再開後にパブリュチェンコワが2ゲームを先取したが、同3時30分頃にまたも競技が止まり、最終的には午後8時に雨天順延が決まった。
当初の予定では20日に準々決勝4試合を行い、21日に準決勝、22日に決勝、23日に予備日が設定されていたが、21日に準々決勝残り3試合を行った後、勝者は同日に準決勝を行う。しかし、21日中に終えられなかったカードは22日に持ち越されるため、22日に準決勝と決勝を戦うことになる。これにより、22日の決勝進出者は1人が1試合だけ、もう1人は準決勝と決勝のダブルヘッダーという形になる可能性がある。準決勝の試合順は未定。今後の状況次第では、屋内会場への変更などの可能性もある。
この日、大坂が午後1時から行った約30分間の練習では約300人のファンが見守っていた。大坂の第3試合は午後7時過ぎに順延が決定。期待していたファンには残念な判断となったが、サーピス精神旺盛のなおみによるサプライズがあった。
雨の中、遅くまで会場にいたファンのために大坂が傘をさしてコートに登場。マイクを向けられた大坂は「今日は雨の中、来てくださってありがとうございます」とコメント。インタビュアーに「何か覚えた大阪弁はありますか」と問われると、たどたどしい日本語で「なんでやねん」と雨天順延に“ツッコミ”を入れた。さらに「まいど」「おおきに」と恥ずかしそうに感謝を述べ、傘をさすファンの笑いを誘った。
会場は、大坂が3歳まで過ごした生まれ故郷の大阪。18日の初戦では、同181位のビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)に7-5、6-3で勝利を収めた。準々決勝でプティンツェワに勝てば、準決勝で同54位のカミラ・ジョルジ(イタリア)と同24位のエリーゼ・メルテンス(ベルギー)の勝者と対戦予定。5度目の本戦出場で1995年の伊達公子以来、日本勢24年ぶりの大会制覇を狙う。
(THE ANSWER編集部)