イチローは代打でもスゴイ!? MLB記録更新の可能性 球団記録には王手
米大リーグのマーリンズに所属するイチロー外野手が16日(日本時間17日)、本拠地マーリンズ・パークで行われたジャイアンツ戦で代打で出場し、レフト前にタイムリーヒットを放った。2試合連続で代打での安打を記録したベテランは現在、代打安打で両リーグトップの20安打を記録。球団記録の21安打に残り1本、メジャー記録の28安打に残り8本と迫っている。
最多262安打樹立のイチロー、代打安打も記録更新の可能性
米大リーグのマーリンズに所属するイチロー外野手が16日(日本時間17日)、本拠地マーリンズ・パークで行われたジャイアンツ戦で代打で出場し、レフト前にタイムリーヒットを放った。2試合連続で代打での安打を記録したベテランは現在、代打安打で両リーグトップの20安打を記録。球団記録の21安打に残り1本、メジャー記録の28安打に残り8本と迫っている。
チーム4番手の外野手に位置付けられているイチローは今季レギュラー外野陣に大きな故障がないことも影響し、限られた出番の中でプレーを続けてきた。日々試合に出場する主力とは異なり、いつ、どのような形で出場機会が回ってくるか分からない中で、シーズン序盤は打率1割台に低迷。しかし、6月は月間打率.273と上昇の兆しを見せると、7月は.321、8月は.353と調子を上げ、今季通算打率も.247まで回復してきた。
オールスター前までの打率.220に対して、オールスター以降.324と数字が跳ね上がっていることからも、復調する様子がうかがえる。また代打に限ると今季は73打数で20安打を放っており、打率.274、出塁率.329と勝負強さを見せている。
安打を放つたびに大リーグの過去の名手たちの成績と比較される43歳はこの代打安打でも節目の記録に近づいている。マーリンズの1シーズン最多はロス・グロードが2009年シーズンに放った21本で、その記録まで残り「1」。また、メジャー最多記録はジョン・バンダーウォールが1995年シーズンに記録した28本で、この数字にも残り「8」と近づいている。
ここ10年の代打最多安打を見ても、2007年はM・スウィーニー(ドジャース)の24本、2008年はG・ダブス(フィリーズ)の22本、2009年は前出のロードの21本、2010年はJ・イングレット(ブルワーズ)の20本、2011年はロード(フィリーズ)の18本、2012年はR・ジョンソン(ブレーブス)の18本、2013年はK・フランドセン(フィリーズ)の14本、2014年はB・バーンズ(ロッキーズ)の17本、2015年はS・シューマッカー(レッズ)の19本、2016年はP・ゴセリン(ダイヤモンドバックス)の19本で、イチローの代打安打は2011年以降で最多。また、20本に到達したのも7年ぶりのことだった。
この日でメジャー通算安打を3066本にまで伸ばし、歴代22位に位置するイチロー。マリナーズ時代の2004年にシーズン最多となる262安打を放っているベテランは代打安打でも最多記録を塗り替えるのか。限られた出番の中で安打を積み重ねるイチローの打撃に注目だ。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer