連覇目指す松本&永原が準決勝へ、同門対決はまさかの結果… 米元の負傷棄権で幕
準決勝に進んだ永原「明日の試合に勝たないと意味がない」
2016年リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀(日本ユニシス)、世界選手権で2年連続準優勝の福島由紀、廣田彩花(アメリカンベイプ)らと最大2組が出場できる2020年東京五輪の出場権争いの3強に食い込んだ松本、永原に対し、今度は米元、田中が追いかける展開となって迎えた世界選手権での対戦。五輪レースの行方を左右する可能性があり、米元、田中にとっては、3強争いを4強の争いにするチャンスだった。
田中は「悪くない展開だったけど、最後まで戦い切れずに悔しい。(米元の負傷状況は)左足というくらいしか分からない。(昨年に続いて)もう1回、準決勝で勝負したい気持ちはあったけど、ケガをしてしまったら仕方がない」と無念の思いを明かした。最も気がかりなのは、負傷の状況だ。追いかける立場の米元、田中にとって、長期離脱はダメージが大き過ぎる。軽傷であることを祈るばかりだ。
準決勝に進んだ永原は「今日の結果は、満足できない。明日の試合を勝たないと意味がない」とつかんだチャンスを逃さぬ覚悟を語った。翌24日の準決勝では、前回大会の準決勝で破ったグレイシア・ポリー、アプリヤニ・ラハユ(インドネシア)と対戦する。松本は「前回の対戦で負けているし、相手はレシーブが堅くて、自分たちのアタックも通用しない。少しでもバリエーションを増やして、あとは我慢勝負」とタフに勝ち切る決意を示した。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)