練習場から「驚異的なリカバリー」 全英制覇スピースの“奇跡の脱出”をウッズも称賛
“練習場ショット”でボギーに踏みとどまり、その後の猛チャージにつなげる
アンプレアブルで与えられる選択肢は、「最後にプレーしたところのできるだけ近くにドロップ」「ホールと球があった箇所を結んだ線上で、その箇所よりも後方にドロップ」「球の箇所から2クラブレングス以内で、しかもホールに近づかないところにドロップ」の3つ。ドロップ場所を巡って20分近く協議した結果、後方に隣接する練習場からの再開を選んだ。
スピースが放った第3打は、小雨を切り裂き、グリーン手前へ。鮮やかな“練習場ショット”でのリカバリーにギャラリーからは惜しみない拍手が送られた。
このホールをボギーで踏みとどまったスピースは、14番パー3でバーディー、続く15番パー5でも10メートル以上のイーグルパットを沈めてクーチャーを逆転。さらに、16番、17番でもバーディーを奪い、通算12アンダーで初の全英オープンタイトルを手にした。
米スポーツ専門テレビ局「ESPN」電子版は、「13番ホールでアンプレアブルのライからドロップを数台のトラックに挟まれた最寄りの場所――練習場に選ばざるを得ないような危険な歩みとなった。作り話ではない。スピースは砂丘の裏からブラインドショットを放つと、厄介な場所を後にした」と“奇跡の脱出”を報道。併せて、「ちょうどあそこで機運が変わった」というスピースのコメントを伝えている。