初の日本一に「切り札」加入 「世界レベル」の元フランス代表が強烈デビュー「まだ成長できる」【リーグH・ジークスター東京】
ハンドボールリーグHのジークスター東京に、初の日本一への「切り札」が加わった。1月に加入したバティスト・ボンフォン(33)が27日、東京・アリーナ立川立飛でのトヨタ紡績九州レッドトルネードSAGA(レットル佐賀)戦で公式戦デビュー。いきなりチーム最多タイの6得点をあげ、試合のMIPにも輝いた。レギュラーシーズン4位のジークは新戦力の活躍で、同3位のレットルに27-18と快勝。悲願のリーグ初制覇に向けて、勢いに乗った。

ハンドボールリーグH
ハンドボールリーグHのジークスター東京に、初の日本一への「切り札」が加わった。1月に加入したバティスト・ボンフォン(33)が27日、東京・アリーナ立川立飛でのトヨタ紡績九州レッドトルネードSAGA(レットル佐賀)戦で公式戦デビュー。いきなりチーム最多タイの6得点をあげ、試合のMIPにも輝いた。レギュラーシーズン4位のジークは新戦力の活躍で、同3位のレットルに27-18と快勝。悲願のリーグ初制覇に向けて、勢いに乗った。
あいさつ代わりの一発は強烈だった。前半15分過ぎ、エース部井久アダム勇樹(26)に代わってLBに入ると、直後に相手の守備の乱れを突いて豪快に右腕を振りぬいた。その後も強く、巧みにシュートを決めて6得点。出場時間は決して長くはなかったが、部井久と並ぶチーム最多得点で大差の勝利に貢献した。
ジークがフランスの強豪ナントからボンフォン獲得を発表したのは1月27日。すでに来日はしていたが、なかなかコンディションが整わずにチーム練習に合流できず。その間は「座学」で戦術やスタイルを学び、本格的にチーム練習を始めたのは2週間前だった。
20日に若手中心のチャレンジリーグで「試運転」。この日、初の公式戦に臨んだ。細かなパス回しなどでは呼吸が合わない場面もあったが、フランスの強豪モンペリエで欧州CL優勝に貢献し、フランス代表にも名を連ねた剛腕は「世界レベル」。194センチ、101キロの体を生かした守備も得意で、パスも巧みだという。

佐藤智仁監督(40)が「チーム練習は10日ほどしかやっていないので、もっと合ってくればさらによくなるはず」と期待すれば、ボンフォンも「初めての公式戦で自信はつけられたが、まだまだ日本での挑戦は始まったばかり。まだ自分自身もチームも成長できる」と満足そうな笑顔で話した。
悲願のリーグ制覇を目指すジークだが、リーグ戦再開の2月13日にブレイヴキングス刈谷に大敗。豊田合成ブルーファルコン名古屋と刈谷の「2強」に大きく離され、レットルにも上を行かれた。しかし、この日は「3番手」争いのライバルに大勝。勝ち点29(レットル30)で4位は変わらないが、試合数が少なく実質的に並んだ。
この日、抜群だったのは守備。200センチの玉川裕康(29)と196センチの部井久を中心に相手のシュートを抑え、GK大山翔伍(23)が驚異的なセーブ率50パーセントをマーク。「ディフェンスが素晴らしかった。強い相手に9点差で勝ったことは、他の上位チームにプレッシャーをかけられる」とボンフォン。「前の試合(28-28)は引き分けと言っても負けゲームだった。今日、勝てたのは大きい」と佐藤監督も巻き返しに自信をみせた。
20年の日本リーグ加入以来、毎年目標として掲げてきた「日本一」だが、プレーオフ準決勝の壁に阻まれ続けてきた。そんなチームの起爆剤として期待されるのがボンフォン。「すでに意識はプレーオフに向かっている。決して簡単な挑戦ではないが、自分もチームも成長できる。必ず優勝を達成できると思っている」。悲願達成だけを目指して、力強く言い切った。(荻島弘一)
(THE ANSWER編集部)
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