“芝の帝王”フェデラーに敵も脱帽 圧巻のテニスに「不老不死のチャンピオン」の声
テニス男子シングルス世界ランキング5位のロジャー・フェデラー(スイス)は、ウィンブルドン準決勝で同15位のトマーシュ・ベルディハ(チェコ)を7-6、7-6、6-4でストレート勝ちを収め、自身11度目の決勝進出を決めた。
ウィンブルドン準決勝でベルディハにストレート勝ち、史上最多の8度目の優勝へ
テニス男子シングルス世界ランキング5位のロジャー・フェデラー(スイス)は、ウィンブルドン準決勝で同15位のトマーシュ・ベルディハ(チェコ)を7-6、7-6、6-4でストレート勝ちを収め、自身11度目の決勝進出を決めた。
来月8日に36歳の誕生日を迎える“芝の帝王”の強さに、敗れたベルディハは「衰え知らず」「偉大さを示し続けている」と脱帽。ATPワールドツアー公式サイトも「不老不死のチャンピオン」と絶賛している。
ベルディハは得意のビッグサーブに加え、サーブ&ボレーで脅威を与えたが、勝負所でサービスエースやダウン・ザ・ラインの神業ショットを繰り出すフェデラーを食い止めることができず。記事によれば、苦杯をなめた31歳は、圧巻のテニスを見せたフェデラーに称賛の言葉を送ったという。
「僕にはロジャーが年齢を重ねているとか、衰えとか、そんなことを示しているとは全く思わない。彼は我々のスポーツで自分の偉大さを示し続けているんだ」
フェデラーは昨年、膝の内視鏡手術を受けるなど膝や腰に爆弾を抱え、後半戦のツアーを欠場。2012年のウィンブルドン制覇を最後に、グランドスラム優勝から遠ざかっていたマエストロには一部で衰えも指摘されたが、今季35歳にして完全復活。1月の全豪オープンで優勝を果たし、3月のNBPパリバ・オープン、マイアミ・オープンでマスターズ1000の大会を連続制覇するなど、全盛期に勝るとも劣らない強さを見せている。
記事では、「他の35歳や36歳の選手を見れば、みんな加齢という部分は明らかに見て取れるものだ。長年にわたるツアー連戦の疲労は彼らに影響を与えている。しかし、彼についてはそれがないんだ」というベルディハの言葉を紹介。ATP公式サイトも「不老不死のチャンピオン」と敬意を表している。
決勝戦は世界ランキング6位マリン・チリッチ(クロアチア)と激突。ビッグサーバーとして知られる難敵だが、衰え知らずのフェデラーは、大会史上単独トップとなる8度目の優勝に向かって邁進する。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer