フェデラー「彼らが再び強くなることを望む」 BIG4敗退に明かした王者の胸の内
ライバルの成長で自らも最高のプレーを―王者フェデラーが描くV8へのシナリオ
今大会は「BIG4」にとって、苦難となっている。
永遠の好敵手、ラファエル・ナダル(スペイン)が4回戦で敗退。また、準々決勝では連覇を狙ったアンディ・マレー(英国)が敗戦、復活を期したノバク・ジョコビッチ(セルビア)も途中棄権という形で大会を去った。今年36歳となるフェデラーがBIG4の最後の砦となる。
その重圧があるかと思いきや、こうも答えたという。
「もちろん、ラファが大会を去ったことを見て驚いていたよ。ただ、他の選手だってうまくやっている。もちろん、私は彼らが最高の状態で、再び強くなることを望んでいるよ」
ライバルの成長あってこそ、自らも最高のプレーを見せられる。聖地ウィンブルドンでベストパフォーマンスを発揮することで、通算8度目の制覇を果たす――。そして、またBIG4でしのぎを削っていく。
胸の内を明かしたフェデラーの中でシナリオは、でき上がっているのかもしれない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer