大阪薫英が初優勝 4度目の決勝で悲願達成 インハイ女王・桜花学園は夏冬2冠ならず【ウインターカップ】
バスケットボールの第78回全国高校選手権「SoftBank ウインターカップ2025」は28日、東京体育館で女子決勝が行われ、大阪薫英女学院(大阪)が桜花学園(愛知)に66-61で勝利。悲願の初優勝を果たした。桜花学園はインターハイとの夏冬2冠はならなかった。

SoftBank ウインターカップ2025女子決勝
バスケットボールの第78回全国高校選手権「SoftBank ウインターカップ2025」は28日、東京体育館で女子決勝が行われ、大阪薫英女学院(大阪)が桜花学園(愛知)に66-61で勝利。悲願の初優勝を果たした。桜花学園はインターハイとの夏冬2冠はならなかった。
序盤から激しい点の取り合いとなった。まずは大阪薫英が連続得点で先制するが、桜花学園は竹内みや、勝部璃子の2年生コンビを中心とした高速バスケで逆転。24-20とリードして第1クォーター(Q)を終えた。第2Qも桜花学園ペース。一時14点差をつけたが、大阪薫英も三輪美良々(みわ・ちゅらら、3年)がリング下で強さを見せるなど食らいつく。前半は桜花学園の44-35で折り返した。
客席から息の合った応援歌が響き渡る中、第3Qも両者譲らぬ攻防。大阪薫英が堅い守りからじわじわと点差を縮め、54-51と桜花学園の3点リードで最終第4Qに突入した。残り8分35秒で大阪薫英は三輪がバスケットカウントを決めて54-54の同点に。その後はお互い決死の守備でなかなか得点を許さない展開が続いた。最後は三輪の得点から抜け出した大阪薫英が逃げ切り、接戦をものにした。
試合後、場内インタビューに応えた大阪薫英の安藤香織監督は「最後の最後まで本当にわからなかったのであまり実感が……」とし、「40分間薫英のバスケットをし続けてくれた。選手たちに感謝しかありません」と選手を労っていた。
また、主将の幡出麗実(はたいで・うるみ、3年)は試合後、「最高です。(ガッツポーズを)止められなかったです」「今まで日本一のことだけを考えてきた。このチームで日本一になれて最高です。留学生がいなくて日本人だけのチームでここまで戦えて、日本一になれると安藤先生のバスケで証明できて嬉しい」と話し、最後は「安藤先生大好きです!」と歓喜していた。
昨年3位の大阪薫英は、準決勝で4連覇を狙う京都精華学園(京都)を撃破。準優勝に終わった2018年以来、7年ぶり4度目の決勝進出を果たした。インターハイでは3回戦で桜花学園と激突。69-74で敗れており、雪辱を期す一戦だった。U18日本代表にも選ばれた三輪、幡出らを中心に勝ち抜いてきた。
ウインターカップ歴代最多の優勝回数を誇る名門・桜花学園だが、2021年の全国制覇以降はベスト4からも遠ざかっていた。昨年12月31日には、長年チームを率いてきた井上眞一前コーチが逝去。ベンチに遺影を飾り、激戦を勝ち抜いてきた。今夏のインターハイでは4年ぶり26度目の優勝を果たし、女王復活を印象づけたが、夏冬2冠はならなかった。
(THE ANSWER編集部)
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