ダブルスとシングルスで勝利

　卓球女子の2021年東京五輪団体銀メダリスト、平野美宇が中国スーパーリーグ（SL）で活躍している。深セン大学の一員として26日の最終ステージ準決勝に出場。ダブルスとシングルスで勝利してチームの決勝進出に貢献すると、中国人ファンも称えていた。

　深セン大学は世界ランク1位の孫穎莎が、上海龍騰との準決勝を欠場。大エースを欠いての試合となったが、平野が活躍した。

　第1試合のダブルスで勝利すると、最終第5試合のシングルスはストレート勝ち。決勝進出を決めると両拳を突き上げて笑みを浮かべた。

　日中関係が悪化する中、今月7日まで中国・成都で行われた混合団体W杯では、張本智和が激しいブーイングを浴びたが、平野の活躍には中国人ファンからも賛辞が相次いだ。

「平野美宇は間違いなく確かな実力を持っている。なんといってもかつて中国の主力選手を破って世界チャンピオンになった選手ではないか」
「平野が1人で2ポイント！　特に第5試合では少しの迷いもない感じで、かっこよかった」
「平野が拳をあげた瞬間、会場が凄く盛り上がった」
「スポーツは本当にすばらしい」

　平野は6月に中国SLへの参戦を表明。世界最高峰リーグで腕を磨いている。