なぜ有馬記念は外枠不利なのか スタート直後に待ち受ける試練、最近10年で“最外”の勝ち馬は…
中央競馬の一年の総決算、第70回G1有馬記念(28日、中山芝2500メートル)の公開枠順抽選会が25日、都内で行われた。有力馬が好枠をゲットする一方で、2023年ダービー馬は最悪ともいえる8枠16番に。なぜ、有馬記念は外枠が不利なのか──。

G1有馬記念28日に発走
中央競馬の一年の総決算、第70回G1有馬記念(28日、中山芝2500メートル)の公開枠順抽選会が25日、都内で行われた。有力馬が好枠をゲットする一方で、2023年ダービー馬は最悪ともいえる8枠16番に。なぜ、有馬記念は外枠が不利なのか──。
有馬記念が行われる中山芝2500メートルは、3コーナーの外回り部分にゲートが置かれる。最初のコーナーまで200メートルもなく、外から好位置を奪うには、よっぽど好スタートを切るか、リスク承知で序盤からスピードを上げていくしかない。
また、コーナーを6回通過するため、外を回り続けると距離ロスも大きい。2023年の8枠16番、スターズオンアースはロケットスタートを決めて好ポジションを取ることに成功して2着。昨年もシャフリヤールが8枠16番で2着に入ったが、過去69回の有馬記念で8枠16番の勝利は一度もない。
最近10年で一番外の勝ち馬は16年サトノダイヤモンドで6枠11番。03年に大外から勝ち切ったシンボリクリスエスだが、この年は12頭立てだった。年末の大一番は、内枠有利が顕著なレースだ。
今年の有馬記念で8枠15番に入ったのはエルトンバローズ。騎乗する西村淳は、「内に越したことはないと思いましたけど…」とコメント。8枠16番となったタスティエーラの堀師は、「ジャパンカップも大外だったので、その経験を生かしたい」と話していた。
一方で今年の皐月賞馬ミュージアムマイルは2枠4番、牝馬初の連覇を狙うレガレイラは3枠5番、宝塚記念の覇者メイショウタバルは3枠6番と内枠に。昨年のダービー馬ダノンデサイルは5枠9番となり、騎乗する戸崎は「内も外も見ながらいけるかな」と自信を見せていた。
(THE ANSWER編集部)
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