WTTファイナルズ香港

　卓球のWTTツアー上位選手が集うWTTファイナルズ香港は13日、香港で行われた。男子シングルス準々決勝で世界ランク5位の張本智和（トヨタ自動車）は、同6位のフェリックス・ルブラン（フランス）をフルゲーム死闘の末に4-3で破り、準決勝に進出した。

　22歳の日本のエースが、19歳のパリ五輪銅メダリストを粉砕した。3度準優勝の大舞台で、悲願の初優勝へ前進した。

　日本語で「頑張れ！」の声援も届いた準々決勝。第1ゲームは劣勢から盛り返して先にゲームポイントを握ったが、デュースの末に12-14で落とした。

　第2ゲームは11-8で奪取。第3ゲームは5-10から怒涛の7連続得点で奪った。第4ゲームも序盤から優位に立つと圧倒。ここからルブランに逆襲されてフルゲームにもつれ込んだが、最終第7ゲームを制した。

　WTT大会でルブランから初勝利。場内インタビューでは、「信じられない気持ち。勝ち切れたことは凄く成長できたかなと思う」と胸を張った。

　11月30日～今月7日に中国・成都で開催された混合団体ワールドカップでは、日中関係悪化の影響か、観客からブーイングを浴びるなど逆風にさらされた。

　今大会では11日の1回戦でゴジ（フランス）に勝利後、場内インタビューの冒頭、中国語であいさつすると大きな歓声を浴びていた。