角田裕毅が犯した「唯一の決定的ミス」 忘れられがちな順風船出…英記者が指摘した転機とは
自動車レースF1のレッドブルは2日(日本時間3日)、姉妹チーム・レーシングブルズも含めた、来季のドライバーラインナップを発表した。今季第3戦からレッドブルのドライバーを務めた角田裕毅は来季、リザーブドライバーに降格。英専門メディアは角田のシート喪失の理由を分析している。

来季はリザーブ降格
自動車レースF1のレッドブルは2日(日本時間3日)、姉妹チーム・レーシングブルズも含めた、来季のドライバーラインナップを発表した。今季第3戦からレッドブルのドライバーを務めた角田裕毅は来季、リザーブドライバーに降格。英専門メディアは角田のシート喪失の理由を分析している。
英専門メディア「ザ・レース」は「何がレッドブルでのツノダの運命を変えたのか」という見出しでスコット・ミッチェル・マルム記者の署名記事を掲載。記事では、「チームメートとしてマックス・フェルスタッペンと組んだツノダは、これまでシーズンを通して失望の連続だった。だからこそレッドブルでのスタートは実に順調だったことを忘れがちだ」として、今シーズンを回顧している。
開幕当初はレーシングブルズに所属していた角田だが、不振だったリアム・ローソンに代わり、第3戦日本GPからトップチームのハンドルを握った。記事は「彼はすぐさま、ローソンが最初の2戦での惨憺たる成績を凌駕する競争力を見せ、昨年終盤のセルジオ・ペレスと同等の実力を発揮した。ツノダは序盤に数ポイントを獲得し、最初の4週末で3度Q3進出を果たすなど、好調な滑り出しを見せていた」と序盤戦の順調ぶりを強調する。
同メディアが“転機”としたのは第7戦エミリア・ロマーニャGP予選でのクラッシュだ。「不運なことに、5月のイモラでのクラッシュは大きな痛手となり、ツノダはシーズン終盤の今もなお悔やんでいる」と挙げると、「このクラッシュは、ツノダが序盤に築き上げた勢いを殺し、自信を失わせた。レッドブルは、予選に向けてマシンのスペックとセッティングを変更し、最新のフロアとボディを装備していたにもかかわらず、愚かなミスだった」と指摘している。
同GPでマシンが負ったダメージにより、次戦以降は旧型パーツを使わざるを得なくなり、パフォーマンスの低下に繋がった。同メディアは「イモラでのクラッシュは、ツノダが本来の実力を発揮する上で、少なくとも2か月遅れを取ったといっても過言ではない。このクラッシュこそが、その後の展開を変えた唯一の決定的なミスだったのだ」と断言した。
結局シーズン終盤まで角田の成績は振るわず、第23戦のカタールGPが終了した時点でドライバーランキングは15位。レーシングブルズのハジャー(10位)、ローソン(14位)を下回った。「ツノダは時折、実力を発揮したものの、初期の安定した成績を取り戻すことはできなかった。もしレッドブルでのツノダの物語を書き換えようと、何かを変えられるとしたら、“イモラでのクラッシュ”だろう」と、同記事は締めくくっている。
(THE ANSWER編集部)
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