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「1球も投げてないのに463億円…」山本由伸への不安が消滅した瞬間 キケ「一貫性が本当に凄い」

米大リーグ・ドジャースの2年連続ワールドシリーズ(WS)制覇に大きく貢献した山本由伸投手について、オフも同僚の絶賛が止まらない。YouTube番組に出演した“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手は、ドジャース入団時からの印象を振り返っている。

ドジャースの山本由伸(左)とエンリケ・ヘルナンデス【写真:ロイター】
ドジャースの山本由伸(左)とエンリケ・ヘルナンデス【写真:ロイター】

キケがオフに番組出演

 米大リーグ・ドジャースの2年連続ワールドシリーズ(WS)制覇に大きく貢献した山本由伸投手について、オフも同僚の絶賛が止まらない。YouTube番組に出演した“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手は、ドジャース入団時からの印象を振り返っている。

 ヤンキースなどでプレーしたアダム・オッタビーノ投手のYouTube番組「ベースボール&コーヒー」に出演したキケ。オッタビーノ氏から「興味があるんだ」と、山本がドジャースに加入してからの2年間について、最も印象的だったことは何かと問われた。

 山本は12年3億2500万ドル(約463億円=契約当時)という大型契約で、24年からドジャースでプレー。キケはその入団時について「僕からすると、まずみんな彼の名前は知ってても、どんな選手かは全然知らなかった。リーグでまだ1球も投げてないのに3億2500万ドルの契約というのは批判も多かったし、まだ若いってことも忘れがちだよね。24歳で来たけど、野球界ではまだまだ若くて、まだ未熟なところもある年齢だ」と振り返っている。

 異国で山本は活躍できるのか。当時のキケには、ドジャースがスター揃いだったことにも不安はあったようだ。

「みんなこのことについてあまり話さないけど、僕たちのロッカールームはかなり威圧感があるんだ。スター選手ばかりで、名前見るだけで圧倒されるくらい。オールスターに出場経験がないのは僕とミギー・ロー(ロハス)くらいだ。ロッカーには26人の選手がいるし、特に、24歳で新しい国に来たばかりの選手が馴染むのは簡単じゃない。言葉の壁や文化の違いもあって、そういうのって侮りがちだけど、けっこう大変なんだよ」

 ただ、キケの不安は杞憂に終わった。「(山本は)自分のルーティンを持っていて、『他人がどう思おうと、自分に合っているやり方をやる』と徹底してた。とても独特なやり方で、入団初日からずっと自分のスタイルを貫いて、2年後のWS第7戦でも同じことを続けていたんだ。その一貫性と集中力が本当に凄い」。WSでは第2戦で9回1失点と完投し、第6戦でも6回1失点の好投。さらにその翌日の第7戦ではリリーフ登板で胴上げ投手になり、見事シリーズMVPに輝いた右腕を絶賛した。

(THE ANSWER編集部)


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