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ウエイトやらない山本由伸に「この体、大丈夫か?」 同僚の疑念を消した、超入念な舞台裏

米大リーグ・ドジャースの2年連続ワールドシリーズ(WS)制覇に貢献した“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手が、出演したYouTube番組でシリーズMVPに輝いた山本由伸投手について語った。山本の一貫性と集中力を絶賛するキケは、普段のトレーニングから感心しているようだ。

ドジャースの山本由伸【写真:荒川祐史】
ドジャースの山本由伸【写真:荒川祐史】

キケがオフに番組出演

 米大リーグ・ドジャースの2年連続ワールドシリーズ(WS)制覇に貢献した“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手が、出演したYouTube番組でシリーズMVPに輝いた山本由伸投手について語った。山本の一貫性と集中力を絶賛するキケは、普段のトレーニングから感心しているようだ。

 キケは、ヤンキースなどでプレーしたアダム・オッタビーノ投手のYouTube番組「ベースボール&コーヒー」に出演。山本については「自分のルーティンを持っていて、『他人がどう思おうと、自分に合っているやり方をやる』と徹底していた。とても独特なやり方で、入団初日からずっと自分のスタイルを貫いて、2年後のWS第7戦でも同じことを続けていたんだ。その一貫性と集中力が本当に凄い」と絶賛した。

 ドジャースのウエイトルームでは、その日の先発投手が選んだBGMが流れているという。キケは「ジャンルも毎日違う。言葉がわからなくても音として耳に入ってくる。その中で彼はバランスの練習とか、ストローを使った呼吸法とかを黙々とやっている。僕が後ろで笑わせようとしても全然動じない」と、ルーティンを黙々とこなす山本に驚いている。

「最初見たときは『ウエイトもやらずにこの体大丈夫か?』って思ったけど、完全に自分のスタイルを確立していたんだ」。加えてキケが注目したのは、山本のキャッチボール。「本当にすごい。あの投球フォームと投げ方は野球界で一番きれいだと思う」。練習にやり投げも取り入れているが、「彼のキャッチボールを見ようと思ったら、やりを投げ始めてから30分から1時間くらいかかるんだ」と入念ぶりに舌を巻いている。

「投げる前の構えをしたり、投球の間も何かを考えている。何か気に入らなかったら、マウンドがないのに足を外すんだ。それでまた投げ始める。400フィート(約122メートル)でも、まるでホームベースにストライクを投げるみたいに正確なんだ」

 山本はドジャースと12年3億2500万ドル(約463億円=契約当時)の大型契約を結んでいるが、キケは「本当に化け物みたいな選手。契約金に見合うのは当然だし、小柄だけど人柄も最高。マウンドに立つと圧倒的で、球場全体が彼のものになるんだ」と手放しで称えていた。

(THE ANSWER編集部)



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