米メディアが掲載

　実業家イーロン・マスク氏が率いるxAI社が開発したAI（人工知能）チャットボット「Grok」が、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手をマスク氏を凌ぐ存在だと評価する発言が話題を集めている。米メディアはGrokが野球の能力が不明確なマスク氏ではなく、野球界最高のスターである大谷に味方したと伝えている。

　米ニュースサイトの「テッククランチ」は「Grokはイーロン・マスクが誰よりも優れていると答える。ショウヘイ・オオタニを除いて」との見出しで記事を掲載した。本文では、Grokにはマスク氏を過度に称賛する“ゴマすり”傾向があると指摘している。

　その上で、記事では「物理学に逆らうスター」として大谷を選出。Grokに対し「マスク氏が大谷を三振に打ち取れると思うか」という問いを投げかけた。すると驚くべきことに「ありそうもない」と返答。その上で理由もこう語った。

「運動能力と発明力はあるが、メジャーリーグのオオタニのような選手に対しては、プロレベルの投球が足らない。彼は通算打率.304を誇り、速球を100マイル（約161キロ）の打球速度で打ち砕くのだ」

　さらに土壇場の勝負を想定し、9回裏の絶対に負けられない場面でカイル・シュワーバー（フィリーズ）、大谷、マスク氏の誰を打席に送るかという質問が投げかけられると、Grokは再び大谷を選択。「ショウヘイ・オオタニだ、断言する。彼はエリートパワー、スピード、勝負強い打撃を備えた世代の才能だ」とコメントした。

　選択肢がシュワーバーとマスク氏だけに絞られた場合、Grokは「イーロン・マスクだ」と返答したという。