誤審に抗議? 全英で審判に“コイン投げ” 金星の21歳に波紋「謝罪したい」
男子テニスのウィンブルドンで試合に敗れた選手が審判の判定に不満を募らせ、コインを投げつける珍事が発生。その後、謝罪に追い込まれることになり、各国メディアが報じている。
ワウリンカ撃破の21歳、敗戦後に財布から小銭を「ポイッ」…各国メディアが報道
男子テニスのウィンブルドンで試合に敗れた選手が審判の判定に不満を募らせ、コインを投げつける珍事が発生。その後、謝罪に追い込まれることになり、各国メディアが報じている。
驚きの行動で、脚光を浴びたのは、世界ランク49位の21歳、ダニル・メドベージェフ(ロシア)だ。2回戦の世界ランク124位のルベン・ベメルマンス(ベルギー)戦。立ち上がりから4-6、2-6と2セット連続で落としながら、第3セットから6-3、6-2と奪い返した。なんとか最終セットに持ち込んだが、最後は3-6で力尽き、2回戦で姿を消した。
試合中、最終セットで2-0とリードした場面、5連続でポイントを落とすことになったアリアナ・アルベス主審の判定に不満を表し、減点を言い渡されていた。そこから逆転で試合を落とすと、メドベージェフはラケットなどを片付けながら財布を手にし、女性主審のアルベス氏の足元に1つ、2つとコインを放り投げ、回収することなくコートを後にした。
各国メディアが侮辱的な行為を問題視する中、英公共放送「BBC」電子版もこのコイン投げを特集。メドベージェフは試合後の会見で「僕はただフラストレーションが溜まっていたんだ。(コイン投げに)意味はない。謝罪したい」と語ったという。
第5セットに審判の変更を求めたが、この試合のスーパーバイザーに却下されたという伏線もあった。「アルベス主審のジャッジに先入観を感じたか?」という質問に対しては、きっぱりと否定した。
「そんなこと考えもしなかった。なぜあんなことをしたのか、わからない。試合に負けてイライラしていた。誤審もあったと思うけれど、スポーツの世界ではあること。自分はただ落胆している。愚かなことをしてしまった」