ワールドシリーズ前日のメディアデー

　米大リーグのドジャースは24日（日本時間25日）からブルージェイズとのワールドシリーズ（WS）に臨む。開幕前日のカナダ・トロントでは毎年恒例のメディアデーが行われ、各選手が報道陣の質問に答えた。大谷翔平投手のもとには約60人の報道陣が殺到。取材中は多くの人に囲まれたが、同僚はまったく驚かなかった。

　カナダのスポーツメディア「スポーツネット」は「ショウヘイのショー：ドジャースのオオタニが、WSにこの上無いスターダムをもたらす」との見出しで記事を掲載。メディアデーの熱狂ぶりを伝えた。

　45分間設けられたドジャースの取材時間。「報道陣が部屋に入ることを許可されると、60人もの人々がオオタニのもとに一斉に集まった」。記事では「真っ先に駆け寄ろうと走る人」「声を聞くほど近づけず諦める人」「近づこうとしてぶつかって謝る人」など人だらけで混乱した様子。「オオタニがいた間、ずっと人だかりが途切れることはなかった」という。

　ただ、この様子も同僚にとっては当たり前のようだった。今季110試合に出場したアレックス・コールは「あそこにいるのはショウヘイに違いない」と言いつつ、「彼にとってはごく普通のことだよ」とのコメントが紹介された。

　29歳のマイケル・コペックも「もしスポーツ界にロックスターのようなファンダムがあるとしたら、彼はまさにそれだ」と発言。「アスリートは大抵チームを軸に活動するが、チームだけでなく組織全体、例えばMLBそのものさえも超える存在の選手がいる。それがショウヘイだ。こんな選手は誰も見たことがない。しかも彼はますます成長している。だから、どんどん素晴らしくなっているだけなんだ」と本音で拍手を送った。