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ド軍戦で凡ミス犯した投手へ、フィリーズが示した「真の品格」 メジャー200勝右腕が称賛

米大リーグのドジャースはフィリーズとの地区シリーズを通算3勝1敗とし、ナ・リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。9日(日本時間10日)の第4戦は、延長11回にフィリーズ5番手のオライオン・カーカリング投手のサヨナラ悪送球で決着。通算200勝の右腕は、失意のカーカリングを慰めるフィリーズナインを称えた。

フィリーズの仲間に慰められるオライオン・カーカリング(左)【写真:ロイター】
フィリーズの仲間に慰められるオライオン・カーカリング(左)【写真:ロイター】

ドジャースに1勝3敗でシーズン終了

 米大リーグのドジャースはフィリーズとの地区シリーズを通算3勝1敗とし、ナ・リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。9日(日本時間10日)の第4戦は、延長11回にフィリーズ5番手のオライオン・カーカリング投手のサヨナラ悪送球で決着。通算200勝の右腕は、失意のカーカリングを慰めるフィリーズナインを称えた。

 ドジャースの2勝1敗で迎えた地区シリーズ第4戦。フィリーズにとっては悲劇の結末が待っていた。

 延長11回2死満塁。フィリーズ5番手のカーカリングが、パヘスのピッチャー返しを足元に受けた。一瞬ボールをこぼすと拾い上げて本塁に送球したが、大きく逸れる。三塁走者キム・ヘソンの生還を許し、敗退が決まった。

 試合後、失意の右腕をフィリーズナインが慰めた。その行動を称えたのが、カージナルス一筋で通算200勝を挙げたMLB元投手のアダム・ウェインライト氏だった。

 同氏は自身のXに、「昨日のフィリーズ対ドジャース戦は、その終わり方からして、見るのが辛かった。今朝起きても、私はいまだにオライオン・カーカリングのことで打ちのめされていた。でも、私が見たものはこうだ」とつづり、続けた。

「シーズンが突然終わってしまい、全く信じられなく、悲痛な思いに襲われた瞬間、捕手のJT・リアルミュートがオライオンを慰めていた。ニック・カステヤノスがライトから駆け寄り、オライオンの肩に腕を回した。ロブ・トムソン監督は最上段で投手を待ち、抱きしめて、君は愛されていると伝えようとしていた。私たちは時に、結果やパフォーマンスばかり考えすぎて、ただの人間だということを忘れてしまう。本当の感情を持った人間だ。そしてあの瞬間、オライオンはチーム全員からの愛に包まれていた。なぜなら、162試合、春季トレーニング、プレーオフと、共にプレーしてきた仲間となれば……家族だからだ」

 その上で「敗北と完全にショックな瞬間に、フィリーズは真の品格を示し、ミスした若い選手を支えた。フィリーズ、よくやったよ」とし、「そしてドジャースおめでとう」と勝者も称えていた。

(THE ANSWER編集部)

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