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Bリーグ、暴言&暴行のコーチ1人に制裁 ミスに「ポンコツ」「使えない」のハラスメント事案

バスケットボールのBリーグは3日、B2リーグ・青森ワッツ所属のアシスタントコーチに対し、規約違反によるけん責およびバスケットボール関連活動の全部の停止・禁止3か月間の制裁を発表した。

Bリーグが青森ワッツ所属アシスタントコーチの規約違反による制裁を発表した(画像はイメージ)【写真:編集部】
Bリーグが青森ワッツ所属アシスタントコーチの規約違反による制裁を発表した(画像はイメージ)【写真:編集部】

コーチ1人にけん責およびバスケ関連活動の全部の停止・禁止3か月間

 バスケットボールのBリーグは3日、B2リーグ・青森ワッツ所属のアシスタントコーチに対し、規約違反によるけん責およびバスケットボール関連活動の全部の停止・禁止3か月間の制裁を発表した。

 Bリーグは、裁定委員会に諮問し、その答申を受けて制裁を決定したと発表した。該当のコーチは2024-25シーズン、当時アシスタントコーチとして山形ワイヴァンズに在籍中、同クラブのチームスタッフ(以下「スタッフA」)に対し、下記行為を行った事実が認定された。

(1)2025年1月初旬ころから同年2月末ころまで、スタッフAに対して、同人が業務上のミスをした際に、「ポンコツ」、「使えない」、「どんな育て方をしたらお前みたいな人間になるんだ」、「親の顔が見てみたい」といった発言を日常的に繰り返した
(2)2025年2月初旬ころ、スタッフAの二の腕を複数回つねった
(3)2025年2月19日、他のチームスタッフの自宅において、スタッフAの頬を、拳で数回、にぶい音がなる程度の強さで殴打した
(4)2025年2月24日、自動車を運転するスタッフAに対して助手席から殴る動作をした

 Bリーグ規約の第3条第9項に違反していると認定され、4日から2026年1月3日までの間、けん責およびバスケットボール関連活動の全部の停止・禁止3ヶ月間が課される。

 発表では制裁理由として、「本件は、アシスタントコーチがチームスタッフに対して人格否定的な発言をし、暴力をふるったハラスメント事案で、その態様は人格を著しく傷つけるものであり、暴力行為は刑法犯にも当たり得る悪質なものであるから、相当程度、重い処分も考えられるところである」と説明。

 一方で、「本件コーチは、本件発覚後、所属クラブとの契約を解除されて以来、約6ヶ月にわたり実質的に活動停止に近い境遇にあったとも評価でき、相応の社会的制裁を受けたといえること、概ね事実を認めて反省していること等の事情もあることから、これを十分に斟酌し、処分の重さを一定程度減ずるのが相当であり、よって、上記の制裁案が妥当と判断する」としている。

【経緯の概要】
1. 2025年2月下旬ころ、山形ワイヴァンズからB.LEAGUEに対し、認定事実に関する報告がなされる。
2. 同日、B.LEAGUEコンプライアンス事務局が調査を開始。
3. 同年3月4日、山形ワイヴァンズが本件コーチとの契約解除を発表。
4. 同年7月22日、B.LEAGUEにて山形ワイヴァンズに対する制裁決定。
5. 同年9月10日、青森ワッツが本件コーチとの新規契約締結を発表。
6. 同年10月3日、B.LEAGUEにて本件コーチに対する本制裁決定に至る。

(THE ANSWER編集部)


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