バレーボール男子・世界選手権

　バレーボール男子の世界選手権は15日、フィリピン・マニラで開催された1次リーグG組の試合が行われた。世界ランキング7位の日本が同9位カナダと対戦。0-3（20-25、23-25、22-25）のストレート負けを喫し、大会2連敗でよもやの予選敗退となった。世界バレー51年ぶりのメダルを目指していたが、早々に挑戦が終わった。ロラン・ティリ監督は試合直後、「敗退が決まってしまったので、本当に残念で仕方がない」と中継インタビューで落胆を口にしている。

　13日の初戦で、格下トルコにまさかのストレート負け。組の上位2チームが決勝トーナメントに進出する条件で、負けられない一戦だった。第1セット、第2セットと6連続失点を喫するなど苦しい展開に。崖っぷちに追い込まれ、第3セットは大幅にメンバーチェンジ。しかし、最後は22-25。2戦連続のストレート負けを喫した。

　国際バレーボール連盟（FIVB）主催大会の運営などを行う「バレーボール・ワールド」の動画配信サイト「VBTV」の中継インタビューで、ティリ監督は「ここ2試合はスパイクが良くなかった。トルコとカナダはサーブがとても良かったと思う。我々はその部分も安定感を高めないと。ミスが多い。もっと安定したパフォーマンスが必要だ」と振り返った。

　銅メダルだった1974年大会以来、51年ぶりとなるメダル獲得を目指した日本。2連敗を喫し、1試合を残してよもやの予選リーグ敗退となった。ティリ監督は「敗退が決まってしまったので、本当に残念で仕方がない。何が起きたのか分析して来年に向かわなければいけない」と話した。

　U-NEXTの中継インタビューに応じた主将の石川祐希は「この結果を見て、僕たちは力がないチームだと。もう一度一人ひとり成長しないといけない。何もできずに終わった世界選手権。反省とともに、次に向けて進みたい」と前を向いた。