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父は元巨人、セペダJr.「僕のアイドル」 2年間暮らした日本は「国として本当に素晴らしい」【U-18野球W杯】

野球の国際大会「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18野球ワールドカップ」は6日、沖縄県那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇などでオープニングラウンドの2日目を行い、キューバ代表が8-0でイタリアに圧勝し2連勝とした。「8番・中堅」で先発したフレデリク・セペダJr.は、父が2014年から2年間巨人でプレー。キューバ国内リーグの伝説的な選手だ。打撃好調の中、日本での思い出も語った。

勝利の瞬間、外野手とセレモニーを見せたフレデリク・セペダJr.(中央)【写真:羽鳥慶太】
勝利の瞬間、外野手とセレモニーを見せたフレデリク・セペダJr.(中央)【写真:羽鳥慶太】

2014年から2年間巨人でプレーした父…思い出は?

 野球の国際大会「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18野球ワールドカップ」は6日、沖縄県那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇などでオープニングラウンドの2日目を行い、キューバ代表が8-0でイタリアに圧勝し2連勝とした。「8番・中堅」で先発したフレデリク・セペダJr.は、父が2014年から2年間巨人でプレー。キューバ国内リーグの伝説的な選手だ。打撃好調の中、日本での思い出も語った。

 父と同じ両打ちのセペダJr.が、日本のグラウンドで持ち前の快足と好守を披露した。3回には左翼へ適時打を放つなど4打数2安打。「私は守備もいいのですが、打撃でも結果が出るようになってきた。大きなスイングをすることなく、コンタクトできている」と納得顔。7日の日本戦では侍ジャパンの脅威となりそうだ。

 同名のセペダ父はキューバ代表として、2004年アテネ五輪で金メダル、2008年北京五輪で銀メダルを獲得。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも2006年に準優勝している。米大リーグでのプレーを目指して亡命者が相次ぐキューバ球界で国内リーグに残り続け、2014年にはその功績を認められ巨人入り。2年間で1軍72試合に出場し打率.163、6本塁打に終わったものの、その後は国内リーグに戻り45歳の今も現役でプレーする。

 セペダJr.は父の存在を「僕のアイドル。父のキャリアはプレッシャーにはなるでしょうけど、自分も偉大な選手になれればいい」と口にする。父のような柔らかい打撃に加え、中堅を守れる守備力も大きな武器。今大会の優勝を目指すキューバに欠かせない選手だ。

 日本との対戦を前に「(日本は)国としては本当に素晴らしい。2年間住んで日本の野球の素晴らしさもわかっている」と決意表明。当時、記憶に残っているのは「日本の礼儀正しさや思いやり。何より私には目立った部分です」と穏やかな口調で話した。

 キューバ代表のパントーヤ監督は「キューバはこういう大会では歴史のある国。優勝を目指すしかない」と鼻息も荒い。チームの長所を「団結です。1試合に全てをかけるところです」とする。「どんなチームも見下すことなく勝ちにいく」と表現する。得点を奪う度に、ナインは声を出して盛り上がる。雰囲気も最高潮だ。

「侍ジャパンは倒しにくい相手」とする指揮官。近年は亡命者が相次ぎ、国際舞台では好成績を残せなくなっている「赤い軍団」キューバ復活に、黄金時代を引っ張ったセペダの息子は願ってもない存在だ。

(THE ANSWER編集部)


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