男子シングルス2回戦、マイクシャクが勝利後に

　テニス全米オープンでの1人のファンの心ない行動に、批判が殺到している。現地28日の男子シングルス2回戦で勝利したカミル・マイクシャク（ポーランド）が、ファンの少年に帽子をプレゼントしようとしたところ、男性が強奪。米紙は「下劣な男」などと批判した。

　現地28日の男子シングルス2回戦。世界ランク76位のマイクシャクが、同9位のハチャノフ（ロシア）をフルセット死闘の末に撃破。“事件”はその後に起こった。

　試合後、ファンのサインに応じていたマイクシャク。少年に帽子をプレゼントしたつもりが、隣にいた男性が強奪。米紙「ニューヨーク・ポスト」は「全米オープンで小さな子どもからカミル・マイクシャクの帽子を奪った男性、ネットで大騒動に」との見出しで伝えた。

　同紙は「全米オープンで、熱心な少年ファンからカミル・マイクシャクの帽子を奪い取った下劣な男に批判殺到」とし、「マイクシャクは帽子を脱ぎ、スタンドの少年に渡そうとしたところ、強欲な男がテニスボールをつかみ取り、その記念品を強奪すると妻の鞄へと押し込んだ」と続けた。

　マイクシャクは翌日、この件を把握したという。自身のインスタグラムで、悲しそうにする少年ファンのスクリーンショットを添え、「試合後、僕の帽子を少年が受け取れなかったことに気づかなかった」と投稿。「みんな、試合にいたこの少年を見つけるのを手伝ってくれないかな。もし自分だ（もしくはこれを見たご両親）ということであればDMを送ってください」と呼びかけていた。

　その後、無事に少年は特定され、マイクシャクは「ネットの力に感動した」としている。